1883年、スイスにて創業。
アルピナの歴史は1883年、スイスジュネーブにてゴットリブ・ハウザー(Gottlieb Hauser)が時計職人の組合を設立したことに始まる。この組合は現在のアルピナの母体となり「Corporation d'Horlogers Suisse」と呼ばれた。組合では職人達自身を「アルピニスト」と名乗った。組合はアルピナをブランドとして高品質な時計の販売を掲げ、厳密な審査の上で入会が認められた。
組合のネットワークを通じてパーツを購入、製造ラインを組織し、独自のキャリバーなどを開発した。また販売網も組合を通して劇的に広がった。こうして事業は拡大していき、ドイツを中心とするヨーロッパ、北米へと広がっていった。1901年、アルピナを商標登録。
1900年代前半、ドイツにグラスヒュッテに工場を設立。
1912年、最初のアルピナグラスヒュッテクロノメーターが完成。13年、「21マリーンウォッチ」を発表。この時計は、ドイツの海軍に採用された。グラスヒュッテの工場がうまく稼動したこともあり、ドイツの時計メーカー、A.ランゲ&ゾーネを脅かすほど成長した。
第一次世界大戦中、ドイツとスイスにパイプを持っていたアルピナの組合は解散させられる。これはアルピナにとって、大きな打撃を受けるが大戦が終結すると、活動を再開、会社は急成長し、ヨーロッパ中に約2000の小売店を抱えた。
33年、初のスポーツウォッチ「ブロックウール」を発表。37年、「アルピナ4」を発表。名前の由来は、防水機能など計4つの機能がついていたため。57年、「アルピナ プレジデント」を発表。このモデルにはアルピナ初の自動巻きキャリバー、Cal582が搭載された。
70年代のクォーツショックで経営難に陥り活動をストップ。ドイツの投資家により買収され活動を続けるも、ドイツ国内で数十店舗残す形式で、かつての反映とはほど遠いものだった。
その後、フレデリック コンスタントの創業社でもあるピーター・スタースがアルピナを買収し、アルピナの事業を継承した。
2003年、バーゼルフェアで「ヘリテイジ」と、「スタータイマー」を発表。四半世紀表舞台から消えていたが、見事復活を果たした。