飛行機事故でたった1人生きのびた少年は、無人島で地図を見つけ、オートバイで島を駆け抜ける。黒い影から逃れて、黄色い小鳥とともに。
アニメ映画『Away』は、ラトビアのクリエイターであるギンツ・ジルバロディスがたった1人で製作・監督・撮影・編集・音楽の全てを担当した長編デビュー作。完成までに3年半もの月日を費やしたという。飛行機事故で島に不時着した少年が、オートバイで孤独な旅を続けるロードムービーを、フルCG映像と、全編セリフなしの独創的な作風で描く。物語には、寓話的なメタファーと監督の個人的な思いを散りばめた。
映画『Away』はアヌシー国際映画祭において、2019年に新設された実験性・革新性の高い長編作品を対象とする“コントルシャン”賞で初代グランプリを受賞。これを皮切りに、世界の映画祭で9冠を達成した。