越後・丹生山藩の鮭役人の子、間垣小四郎は、お人よし過ぎて商売上手とは言えないが、皆に愛され平和に暮らしていた。そんなある日、大勢の役人たちが家にやってくる。驚く小四郎に父・作兵衛が衝撃の事実を告げる。なんと彼は、〈松平〉小四郎――徳川家康の血を引く、丹生山藩主の跡継ぎだったのだ!
さらに、実の父・一狐斎は小四郎に国を任せ、さっさと隠居。庶民から殿様へと突然、幸運を手にしたかのように見えた...のもつかの間、実は丹生山藩は25万両(およそ100億円)もの借金を抱えるワケあり藩!困り果てる小四郎に、一狐斎は「大名倒産」を命じる。返済日に藩の倒産を宣言し、借金を踏み倒せば皆助かるというのだ。しかし……実は一狐斎は、息子に全ての責任を押し付け、切腹させるつもりだった!小四郎に残された道は、100億返済か切腹のみ!人生最大のトラブルに巻き込まれた若きプリンス、一体どうする――!?
浅田次郎の小説『大名倒産』が、神木隆之介を主演に迎え実写映画化。原作の『大名倒産』は、2019年に出版された人気時代小説。主人公は、ひょんなことから越後丹生山藩・第十三代藩主となる青年・松平小四郎だ。庶民から一国の殿様になるという“シンデレラストーリー?!”かと思ったのもつかの間、実は25万両、現在の価値で借金100億を抱える、ワケあり藩だった...!