展覧会「プレイプレイアート展」が、東京のワタリウム美術館にて、2023年8月3日(木)まで開催される。なお、会期は7月23日(日)の閉幕を予定していたが、延長された。
フランスのアーティスト、ファブリス・イベール は、1991年、身体に開いた11の穴から水を撒く噴水《ベシーヌの人》を制作した。 フランスの村べシーヌで誕生したこの噴水は、風変わりな姿でありながらもやがて周囲に溶け込み、100体以上に及ぶコピーが世界中に設置されている。
「プレイプレイアート展」は、作品を広場の中の風景や人物に見立てて展示する展覧会だ。ワタリウム美術館のコレクションのアーティスト19人に加えて、ゲストアーティストとして小谷元彦を迎え、約150点の作品を紹介する。
なかでも小谷元彦は、全長6mの天使《Surf Angel (Provisional Monument 2)》を展示。2022年に石巻の芸術祭「リボーン アート・フェスティバル2021-22」のために制作された同作は、意識を異世界へと誘うとされる幾何学的な形態・マカバの頭部を持ち、《サモトラケのニケ》と同じ衣装を身にまとっている。十字方向に両手を広げるその姿に、小谷はさまざまな記号を重ねているという。
そのほか本展では、アンディ・ウォーホル、ソル ・ ルウィット、ニキ・ド・サン=ファル、ナムジュン・パイク、オノ・ヨーコ、ディヴィッド・ホックニーなどの作品を紹介。アートとの対話へと誘う「アートの遊び場」としての展示を展開する。
展覧会「I LOVE ART 17 プレイプレイアート展」
会期:2023年3月19日(日)〜8月3日(木)
※7月23日(日)の閉幕を予定していたが延長
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)は開館)
入館料:大人 1,500円、大人ペア 2,600円、学生(25歳以下)・高校生・70歳以上 1,300円、小・中学生 500円
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および介助者(1名まで)は各1,300円
※会期中、本人は何度でも展覧会へ入場できるパスポート制チケット(再入場時に本人であることを証明するものを提示)
■出品アーティスト
伊東忠太、アレクサンドル・ロトチェンコ、バックミンスター・フラー、ルネ・マグリット、ダイアン・アーバス、アンディ・ウォーホル、ソル ・ ルウィット、ニキ・ド・サン=ファル、デュアン・マイケルズ、ナムジュン・パイク、オノ・ヨーコ、ディヴィッド・ホックニー、ジョエル=ピーター・ウィトキン、堀尾貞治、ジョナサン・ボロフスキー、デ イヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、オラフ・ニコライ、小沢剛
■ゲストアーティスト
小谷元彦
【問い合わせ先】
ワタリウム美術館
TEL:03-3402-3001