企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」が、東京の国立映画アーカイブにて、2023年4月11日(火)から5月28日(日)まで開催される。

大島渚が手がけた計45作品の作品を上映

戦後の日本社会に対して鋭い問題提起を続けた映画監督の巨匠、大島渚。企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」では、計45作品・34プログラムの作品を上映し、松竹撮影所から独立プロでの活動、そして国際的な活躍に至る大島の足跡を俯瞰する。

本企画では、若き日に松竹撮影所で手がけた『青春残酷物語』や『日本の夜と霧』から、自ら興したプロダクション「創造社」を基盤に送り出した『絞死刑』や『少年』、『儀式』、そして国際的合作『愛のコリーダ』や『戦場のメリークリスマス』まで、大島の監督作品を上映。また、長篇デビュー以前に松竹撮影所で製作された『明日の太陽』、脚本を担当した『月見草』や 『どんと行こうぜ』も取り上げる。

さらに、大島が手がけた唯一の連続テレビドラマ『アジアの曙』全13話も一挙上映。同作では、大正初期、中国大陸に渡って袁世凱を打倒する第二革命に参加した唯一の日本人・中山峯太郎(やまなか みねたろう)を主人公に、革命軍の活動が描かれている。本企画は、ソフトや配信のない『アジアの曙』を上映する貴重な機会となる。

大島渚の展覧会も開催

なお、国立映画アーカイブでは、2023年4月11日(火)から8月6日(日)まで、展覧会「没後10年 映画監督 大島渚」を開催。大島自らが体系的に遺した膨大な作品資料や個人資料を中心に展示し、大島の映像世界と創作の舞台裏に光をあてるとともに、武満徹や坂本龍一など、大島の作品を彩った作曲家の音楽も取り上げる。

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開催概要

企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」
会期：2023年4月11日(火)〜5月28日(日)
会場：国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)
休館日：月曜日
料金：一般 520円、高校生・大学生・65歳以上 310円、小・中学生 100円
※未就学児や障害者(付添者は原則1名まで)などは無料
※チケットは、4月4日(火)以降、国立映画アーカイブのホームページより公式チケットサイトにて販売。毎週火曜日10:00より、翌週(火〜日曜日)の上映回の電子チケットを、各回の開映15分前まで取り扱う(詳細についてはホームページを参照)

■上映作品
『月見草』(1959年)、『明日の太陽』(1959年)、『どんと行こうぜ』(1959年)、『愛と希望の街』(1959年)、『青春残酷物語』(1960年)、『太陽の墓場』(1960年)、『日本の夜と霧』(1960年)、『飼育』(1961年)、『天草四郎時貞』(1962年)、『KYOTO, MY MOTHER’S PLACE』(1991年)、『小さな冒険旅行』(1963年)、『私のベレット』(1964年)、『ユンボギの日記』(1965年)、『アジアの曙』全13話(1964-65年)、『悦楽』(1965年)、『白昼の通り魔』(1966年)、『忍者武芸帳』(1967年)、『日本春歌考』(1967年)、『無理心中 日本の夏』(1967年)、『絞死刑』(1968年)、『帰って来たヨッパライ』(1968年)、『新宿泥棒日記』(1969年)、『宵闇せまれば』(1969年)、『少年』(1969年)、『東京战争戦後物語』(1970年)、『儀式』(1971年)、『夏の妹』(1972年)、『愛のコリーダ』デジタル修復版(1976年)、『愛の亡霊』(1978年)、『戦場のメリークリスマス』デジタル修復版(1983年)、『マックス、モ ン・アムール』(1986年)、『御法度』(1999年)、『わが映画人生 黒澤明監督』(2002年)

■関連企画
展覧会「没後10年 映画監督 大島渚」
会期：2023年4月11日(火)〜8月6日(日)
会場：国立映画アーカイブ 展示室(7階)
観覧料：一般 250円、大学生 130円

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)