特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が、東京・上野の国立科学博物館にて、2023年10月28日(土)から2024年2月25日(日)まで開催される。その後、京都文化博物館など全国を巡回する。
「和食」にフォーカスを当てる特別展「和食」は、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史など多角的な視点から和食の魅力に迫る展覧会。日本列島の自然が育んだ多様な食材や、人々の知恵・工夫によって生み出された技術、和食の歴史的変遷と未来について目を向け、身近なようで意外と知らない和食の世界を紐解いていく。
まず注目したいのは、和食に用いられる食材の多様性。食の基本となる水、キノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類と、世界でも有数の生物多様性を誇る日本列島の食材について、実物大模型やレプリカ、標本などを用いながら紹介する。
例えば、日本の野菜は、実はほとんどが外国原産。野菜がどのように日本に渡ってきたのかを辿る歴史や、品種改良によって生まれた多様性を目にすることができる。また、バラエティ豊かな和食を支える“発酵”の技術や出汁についても、科学的な視点から解説する。
また、和食そのものの発展の歴史についても着目する。卑弥呼や徳川家康など、歴史上の偉人たちの食卓を再現模型で紹介する他、江戸時代の“ファストフード”ともいえる寿司、天ぷら、そばの屋台の再現展示も登場。縄文時代から現代まで、人々の知恵やおもてなしの心、海外との交流を通じて進化し、発展を続けてきた和食の“おいしい歴史”を辿っていく。
インタラクティブな映像を使った展示も。日本近海に生息する魚介を紹介する映像展示は、日本列島の周りを泳ぐ魚影に手をかざすと解説が飛び出てくる仕組み。また、四季折々の美しい和食を映し出す映像展示も登場する。
和食展応援キャラクターに、誕生20周年を迎える人気キャラクター・リラックマが起用される。ごはんとおやつが大好物のリラックマは、本展の応援キャラクターにぴったりだ。また本展オリジナルイラストには、リラックマとコリラックマ、キイロイトリが、ご飯、味噌汁、魚、海藻などの和食に欠かせない要素を身に纏っている姿が描かれており、和食展をゆるっと盛り上げてくれる。
会場の特設ショップでは、本展オリジナルイラストを使用した会場限定グッズをはじめ、「和食×リラックマ」のぬいぐるみなど会場限定グッズも販売予定。食材に扮したリラックマたちを詰めた「お弁当ぬいぐるみ」付きの企画券も予定されており、あわせて要チェックだ。
【詳細】
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
開催期間:2023年10月28日(土)〜2024年2月25日(日)
※当初は2020年に開催予定だったものの会期変更
会場:国立科学博物館
住所:東京都台東区上野公園7-20
■巡回情報
・山形会場
会期:2024年4月20日(土)~6月16日(日)
会場:鶴岡アートフォーラム(山形県鶴岡市馬場町13-3)
・宮城会場
会期:2024年7月6日(土)~9月23日(月)
会場:東北歴史博物館(宮城県多賀城市高崎1-22-1)
・長野会場
会期:2024年10月5日(土)~12月8日(日)
会場:松本市立博物館(長野県松本市大手3-2-21)
・愛知会場
会期:2025年1月18日(土)~4月6日(日)
会場:豊田市博物館(愛知県豊田市小坂本町5-80)
・京都会場
会期:2025年4月26日(土)~7月6日(日)
会場:京都文化博物館(京都府京都市中京区東片町623-1)
・熊本会場
会期:2025年7月19日(土)~9月21日(日)
会場:熊本市現代美術館(熊本県熊本市中央区上通町2-3)
・静岡会場
会期(予定):2025年秋
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)