2014年6月28日(土)から7月20日(日)まで、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて、フランス人アーティスト、ジュリアン・レヴィの展覧会「Beauty is you / Chaos is me」が開催される。
この展覧会のために、東京・パリ・ニューヨークで制作された作品は、映像や写真、それを取り囲むインスタレーションに至るまで、それぞれがまるで一冊の本を構成する章のように作品同士が互いにつながっている。
©Julien Levy
作品の中には、日本人モデルの水原希子が被写体となった“All we have is now”や、活躍の場を広げる女優、アストリッド・ベルジュ=フリスベが登場する“From the reall I can hear is the batting of your eye lashes”も。またシャネル(CHANEL)から得たインスピレーションがところどころに見え隠れしつつ、6つの章から成る作品の数々を展示。
例えば、アストリッドとの親密なビデオノート、虫眼鏡を使わなければ見えないほど小さな、女優たちのポートレート・コレクション、はたまた眼前に繰り広げられる恋人たちの別れのシーン。これらを始めとする、レヴィ独自の先鋭的な切り口でとらえられた作品の数々は、さまざまな要素が詩的に絡み合い、観る者の感情に訴えかけてくる。
来場者は作品に誘われ、時には一緒に戯れるように、作品に込められた呼びかけ、喜び、怒りに触れることができるだろう。独創的で挑発的、そして華やかに「美」を捉えたジュリアン・レヴィの作品。笑顔にさせるのか、涙を誘うのか、美しいのか、哀しいのか……。作品は訪れる人の感情を大きく揺れ動かす。
レヴィの作品は、極端なまでに概念や哲学を盛り込み、それを完璧な美的感覚で包み隠すという独特のもの。その感じ方は無条件に観る者へ委ねられる。「目で見る詩のコレクション」と本人が表現する、ジュリアン・レヴィの作品を体感してはいかが。
【プロフィール】
ジュリアン・レヴィ(Julien Levy):1982年パリに生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動。作品の形式は、写真や映像に留まらず、書籍、インスタレーション、文学、シネマと多岐に渡る。観る者を驚かせる先鋭的で詩的なレヴィの作品は、パリのポンピドゥー・センター(Pompidou Centre)やアクト・ドゥ・ギャルリー(Acte2Galerie)、ニューヨークのギャリス・アンド・ハーン・ギャラリー(Garis&Hahn Gallery)等、これまで数々の名高い美術館やギャラリーにて展示された。また彼は作家・監督としても活躍中。ジュリアン・レヴィの作品は、幾重にも重ねられた、激しくも繊細で美しいテクスチャーの下に、コンセプトや哲学性を秘めている。
【展覧会情報】
Julien Levy Art Exhibition
「Beauty is you / Chaos is me」
期間:2014年6月28日(土)~7月20日(日)
時間:12:00~20:00(入場無料・無休)
場所:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング 4F
【問い合わせ先】
シャネル・ネクサス・ホール事務局
TEL:03-3779-4001