広島市現代美術館では、展覧会「第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展」を、2023年7月22日(土)から10月15日(日)まで開催する。
アルフレド・ジャーは、1956年チリに生まれ、現在はアメリカ・ニューヨークを拠点に活動している現代美術家だ。80年代半ば、写真とライトボックスを用いた作品や、屋外の広告掲示板を用いた作品で注目を集めたジャーは、以後、世界各地で起きた歴史的な事件や社会的な不均衡を題材に、綿密な調査と取材に基づいた視点のもと、写真や映像、建築的な空間造形を伴うインスタレーションを手がけている。
ジャーは、ヴェネチア・ビエンナーレをはじめとする国際美術展に参加し、各地の美術館で個展を開催するなど、国際的に活躍してきた。日本国内では、1995年に広島市現代美術館で開催された被爆50周年記念展「ヒロシマ以後」に参加し、ヒロシマにまつわる作品を制作している。
展覧会「第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展」は、日本で初となるジャーの大規模個展。《A Hundred Times Nguyen》や《The Sound of Silence》、《Shadows》など、これまでの代表作に加えて、ヒロシマを今日的な問題として捉える新作も紹介する。なかでも、2013年に発表された《Music (Everything I know I learned the day my son was born)》の広島版では、広島で生まれた新生児の産声が作品の一部となっている。
なお、本展は、ジャーの第11回ヒロシマ賞受賞にともなって開催されるもの。同賞は、広島市が美術を通して人類の平和に貢献した作家に贈るものであり、3年に1度授与される。
展覧会「第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展」
会期:2023年7月22日(土)〜10月15日(日)
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:一般 1,300円(1,000円)、大学生 950円(750円)、 高校生・65歳以上 650円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および30名以上の団体料金
※前売券は、チケットぴあ(Pコード 686-467)、広島市現代美術館受付、オンラインショップ「339」にて販売
■対談:アルフレド・ジャー×中森康文
アルフレド・ジャーとキュレーターの中森康文(テート・モダン、インターナショナル(写真)部門シニア・キュレーター)の対談により、作家のこれまでの活動や作品の背景について掘り下げる。
日程:7月22日(土)
時間:14:00〜16:00
会場:広島市現代美術館 地下1階ミュージアムスタジオ
※定員100名(先着順、10時より1F受付にて整理券配布)、通訳付
【問い合わせ先】
広島市現代美術館
TEL:082-264-1121(代表)