展覧会「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ——建築家の不在」が、東京・六本木のTOTOギャラリー・間にて、2025年1月16日(木)から3月23日(日)まで開催される。

7人の漫画家が構想する“吉村靖孝の建築世界”

吉村靖孝(よしむら やすたか)は、住まいや暮らしのあり方を再考し、現代社会における建築の可能性を探ってきた建築家だ。1972年生まれの吉村は、活動初期より、建築が人々の振る舞いと、社会的な制度や状況を架橋する、さまざまな関係性を編みだすことを試みてきた。

たとえば《フクマスベース》では、既成のテント倉庫で木造建築を覆うことで、大きな空間のもとで子どもがのびやかに過ごせる子育て支援施設を実現。また、《ホームトゥーゴー＃001》では、建築を不動産と動産のあいだと捉え、土地にとらわれずに生活することを思い描いた「半動産建築」である。このように吉村は、人口減少社会における、新しい住まいや暮らしのあり方を模索してきたのだ。

「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ——建築家の不在」は、模型や図面ではなく、漫画という表現媒体に着目して吉村の建築を紹介する展覧会。吉村が設計した7つのプロジェクトを取り上げ、7人の漫画家がそれぞれの建築から発想した世界を紹介する。

本展に参加する漫画家は、川勝徳重や座二郎、コルシカ、徳永葵、三池画丈、宇曽川正和、メグマイルランド。それぞれが吉村の7つのプロジェクトをストーリーとして描きおろすことで、建築の新たな解釈の可能性を探ってゆく。

展覧会概要

展覧会「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ——建築家の不在」
会期：2025年1月16日(木)～3月23日(日)
会場：TOTOギャラリー・間
住所：東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル 3F
開館時間：11:00～18:00
休館日：月曜日、祝日(2月23日(日・祝)は開館)
入場料：無料

■出展漫画家・出展プロジェクト
コルシカ・Nowhere but Sajima、川勝徳重・Red Light Yokohama、徳永葵・窓の家、三池画丈・フクマスベース、宇曽川正和・ホームトゥーゴー#001、メグマイルランド・滝ヶ原チキンビレジ、座二郎・VERTIPORT

【問い合わせ先】
TOTOギャラリー・間
TEL：03-3402-1010