企画展「若き日のロマン、大正時代の印象さん」が、京都府立堂本印象美術館にて、2024年2月25日(日)まで開催される。
大正時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家、堂本印象。明治24年(1891年)京都の造り酒屋に生まれた印象は、大正8年(1919年)、初出品した《深草》が第1回帝展に入選。第3回展では《調鞠図》で特選し、さらに第6回展の《華厳》では帝国美術院賞を受賞するなど、一躍画壇で注目を集めることになった。
しかし、画家として脚光を浴びる以前の印象は、紆余曲折を経ている。印象は京都市立美術工芸学校に学ぶも、在学中に家業が傾き、まもなく父が病で倒れた。そのため卒業後は、日本画家を養成する京都市立絵画専門学校への進学を断念し、親と6人の弟妹を養うために龍村製織所で図案家として働いている。なおも日本画家を志していた印象は、仕事のかたわら写生に出かけ、絵を描き続けた。そして大正7年、京都市立絵画専門学校に入学し、画家として歩み始めるようになったのだった。
企画展「若き日のロマン、大正時代の印象さん」は、日本画家になる以前、若き日の印象の活動に光をあてる展覧会。初公開となる《クラスメート》、《丘上の女達》など、大正ロマンの雰囲気を漂わせる女性像を中心に、図案家としての仕事なども紹介する。
企画展「若き日のロマン、大正時代の印象さん」
会期:2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)
会場:京都府立堂本印象美術館
住所:京都府京都市北区平野上柳町26-3
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日に休館)、12月28日(木)~1月4日(木)
入場料: 一般 510円(400円)、高校・大学生 400円(320円)、小・中学生 200円(160円)
※( )は20名以上の団体料金
※65歳以上(要公的証明書)、障害者手帳の提示者(介護者1名含む)は無料
【問い合わせ先】
京都府立堂本印象美術館
TEL:075-463-0007