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“写実と装飾の融合”日本画家・福田平八郎の展覧会が大分県立美術館で、重文《漣》などの代表作が一堂に

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企画展「没後50年 福田平八郎」が、大分県立美術館にて、2024年5月18日(土)から7月15日(月・祝)まで開催される。大阪中之島美術館でも開催される巡回展だ。

福田平八郎、初期〜晩年の優品約100件を紹介

重要文化財 福田平八郎 《漣》 昭和7年(1932年) 大阪中之島美術館蔵
[6月28日(金)〜7月15日(月・祝)展示]
重要文化財 福田平八郎 《漣》 昭和7年(1932年) 大阪中之島美術館蔵
[6月28日(金)〜7月15日(月・祝)展示]

福田平八郎(ふくだ へいはちろう)は、大正時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家だ。京都で絵を学び、写実的な作品で評価を得た平八郎は、昭和初期より作風を転換。形態を単純化し、鮮やかな色彩と大胆な画面構成による独自の装飾的表現を追求してゆくことになる。重要文化財《漣》は、こうした「写実に基づく装飾画」の代表作である。

福田平八郎 《雲》 昭和25年(1950年) 大分県立美術館
[通期展示]
福田平八郎 《雲》 昭和25年(1950年) 大分県立美術館
[通期展示]

企画展「没後50年 福田平八郎」は、初期から晩年までの優品約100件を一堂に集め、平八郎の画業を紹介する展覧会。日本画の新たな表現の可能性を拓いた《漣》を筆頭に、《花菖蒲》や《竹》、《雲》など、色や形、視点、構成に趣向を凝らした作品の数々、《閑庭待春》や《鯉》といった写実を追求した初期の作品などを目にすることができる。

福田平八郎 《竹》 昭和17年(1942年) 京都国立近代美術館
[後期展示]
福田平八郎 《竹》 昭和17年(1942年) 京都国立近代美術館
[後期展示]

また、最初期の模索期におけるさまざまな試みも紹介するほか、平八郎のみずみずしい感動やユニークな目線を伝えるスケッチ類もあわせて展示し、名作が生まれる背景にも光をあてる。

展覧会概要

企画展「没後50年 福田平八郎」
会期:2024年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
会場:大分県立美術館 3F 展示室B
住所:大分県大分市寿町2-1
開館時間:10:00~19:00(金・土曜日は20:00閉館)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休展日:6月17日(月)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および有料入場20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の提示者および付添者(1名)は無料
※割引などの詳細については、美術館ウェブサイトを参照
※「没後50年 福田平八郎」の会期中にかぎり、本展の半券提示によりコレクション展を無料で観覧可

【問い合わせ先】
大分県立美術館
TEL:097-533-4500

Photos(6枚)

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