Photo: Bernard Bisson/ JDD / SIPA, 2011, Paris, Courtesy: Home Movie Factory Association
ミシェル・ゴンドリーの展覧会、「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展が2014年9月27日(土)から2015年1月4日(日)まで、東京都現代美術館で開催される。
ミシェル・ゴンドリーを知っているだろうか。彼は数々の独創的な長編映画や短編映画、ミュージック・ビデオの作り手として、国際的な賞をいくつも獲得しているフランス出身の映画監督。『ムード・インディゴ:うたかたの日々』や『グリーン・ホーネット』等の映画を手がけ、ザ・ローリングストーンズ、ベック、ダフト・パンクらのミュージックビデオも手がける。
展覧会では、ゴンドリーが考案した独自の映画制作方法で、来場者が実際に映画作りに参加することができる体験型展示「ホームムービー・ファクトリー」を始め、アイデア溢れるミュージックビデオをインスタレーション形式で紹介するスペース、ゴンドリー本人の映画で使った、初来日のアイテムが展示されたりする。
Photo: Ariane Rousselier, 2012, Moscow, Courtesy: Home Movie Factory Association
「ホームムービー・ファクトリー」は、10人ほどのグループで脚本からキャスティング、演出、撮影まですべて3時間で行うワークショップ型の展示。アジア初展示となるこの企画では、脚本からキャスティング、演出、撮影まですべて3時間で行う。喫茶店、路地裏、電車、森、オフィスなど、想像力を刺激する12の映画セット、小道具や衣装も駆使すれば、ロマンチックな恋愛映画からスリル溢れるサスペンスまで物語の可能性は無限大。莫大な予算や特別な技術がなくても誰でもアイディア次第で映像作家になれる。そんなメッセージを伝えてくれる展示だ。
インストラクターが手伝ってくれるから機器の知識や演技経験がなくても安心して参加できる。撮影後には上映会も用意されていてその日出会った人々と、一期一会のオリジナル短編映画を作るという一生ものの思い出を作れる。
また、ゴンドリーの映像魔術が詰まったミュージックビデオを楽しめるスペースでは、5分間程度の映像に物語とアイディアを凝縮したミュージック・ビデオ作品19個をスクリーンに投影。遠近法や鏡、ストップモーションや逆再生を利用したシンプルなトリックで、鑑賞者はあっという間に幻想の世界に引き込まれてしまいそう。
また、マニア必見の最新作『背の高い男は幸せ?』(2013)のためのドローイングや、『ムード・インディゴ:うたかたの日々』(2013)に登場する睡蓮の花や摩訶不思議な料理、『恋愛睡眠のすすめ』(2006)の1秒タイムマシーンなど、映画で実際に使われた小道具も展示。奇妙奇天烈でロマンチックなガジェットたちに想像を膨らませれば、ゴンドリーマニアはもちろん、ゴンドリーを知らない人でも楽しめること間違いなしだ。
【展覧会概要】
「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展
期間:2014年9月27日(土)から2015年1月4日(日)
休館日:毎週月曜(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
年末年始休館:2014年12月28日(日)〜2015年1月1日(木)
会場:東京都現代美術館 企画展示室3F/1F・B室 /ホワイエ
観覧料:一般 1,000円、大学生・65歳以上 800円、中高生 600円、小学生以下 無料
【問い合わせ先】
代表
TEL:03-5245-4111