大人も子どもも夢中になって楽しめる滑り台の作品も要チェック。たくさんの粒が流れ落ちていく《坂の上のつぶつぶの滝》を上っていくと、滑り台の頂上へ。人間の身体を太陽の光に見立てた《すべって育てる! フルーツ畑》で、フルーツの育つ坂を勢いよく滑り降りることができる。自分の滑った軌道によって、はちみつの球や水の球がぶつかり、花が開きフルーツになっていく過程を楽しめるのも夢中になれるポイントだ。
次に、自らの身体で探索・発見、捕まえ、そして捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを目的とした“学びの空間”である「つかまえて集める森」に注目。絶滅してしまった動物たちが住んでいる《つかまえて集める絶滅の森》と水中世界では、動物や魚に近づいたり触ったりすると、逃げたり、振り向いたりと反応してくれる。
専用アプリをダウンロードすれば、現実とリンクした“遊び”を楽しめる。自身のスマートフォンのカメラで空間を歩く様々な動物を捉え、動物に向かって「観察の矢」を放つと現実の空間に矢が出現。動物にあたると、自身のスマートフォンに入り、コレクション図鑑に登録されていく仕組みになっている。また、捕まえた動物は、カメラで見えている場所に投げ込むと戻すことができる。同じ動物を何匹も捕まえると、その動物についての説明も徐々に増えていくので、知的好奇心がくすぐられるエリアとなっている。
加えて、「観察のあみ」を投げ込んでまわりの人と協力しながら動物をあみの中に入れる“追い込み漁”のような体験もできるので、「観察の矢」と駆使しながら動物をコレクションしてみてほしい。
「学ぶ!未来の遊園地」は、共同的な創造性、共創をコンセプトに、他者と一緒に自由に世界を創造する楽しさを学ぶことができるエリア。たとえばその場で紙に描いた飛行機や蝶が、立体で出現して飛び回る《スケッチ環世界》や《グラフィティネイチャー》など、その場に居合わせた人々と1つの作品を作り出すことができる。丘のように隆起している空間に広がる《グラフィティネイチャー》は、他の生き物を食べたり、食べられたりしながら共生し、生態系を作っている様子を観察し、学べる作品に仕上げている。
さらに、自分で描いた絵をプロダクトとして持ち帰ることのできる「スケッチファクトリー」も新設。自分だけのオリジナルプロダクトを作って持ち帰れるだけでなく、その過程においても遊び心あふれる仕掛けを目にすることのできるコーナーだ。
施設内の《裏返った世界のグラフィティネイチャー》や《スケッチ環世界》で描いた絵を「スケッチファクトリー」で注文すると、自分の描いた絵が「スケッチファクトリー」に出現。絵が動いてプリンターの中に入ると、缶バッジや、ハンドタオル、Tシャツ、トートバッグ、ペーパークラフトなどのプロダクトが作られる。
チームラボプラネッツの屋外スペースも、大規模リニューアルを果たす。屋内での体験が終わり外へ出ると、これまで展示していた蘭の花を再利用したプロダクトを持ち帰れる「Living Art Store」が登場。ネットやガラスを使った作品を持ち帰り、自宅に飾ることができる。
「ミシュランガイド京都・大阪」にビブグルマンとして3年連続で掲載されている「Vegan Ramen UZU Kyoto」によるチームラボ限定ラーメンを味わえる作品空間「Black Emptiness Table」と、茶と酒を飲める「Orchid Glass House」もリニューアル。「Orchid Glass House」では、チームラボプラネッツの作品空間で散った蘭の花を再びランプの中で育成し展示。温かな光に照らされる蘭の花を見ながら、ドリンクを堪能可能だ。
なおエリア拡張に伴い、エントランスの場所も変更となったので、訪れる際はお気をつけて。ゆりかもめを降りてチームラボプラネッツを左手に見つつ、角を曲がった先が新たなエントランスとなる。エントランスには、土がそのまま隆起してきたような印象を与える《土塊の小さな森》が設けられているので、目印にしてみて。