リンチャ島の観察エリア
リンチャ島(Rinca Island)は“穴場スポット”。観光客が少ないのでゆっくりと島を巡ることができ、コモドドラゴンも見つけやすい。ボートでのアクセスが容易だが、デメリットとしては、観察が目的のパークのため面積が広大で、一回りするにも1-2時間程度がかかる。一般的なツアーには組み込まれていないことが多い。
コモド諸島を訪れたのなら、手つかずの自然に触れられるマリンアクティビティや絶景トレッキングなども体験したいところ。都市では味わえない贅沢な経験を旅で満喫して欲しい。
コモド国立公園で最も人気のあるアクティビティの1つが、パダール島(Padar Island)のトレッキング。頂上からは、360度周りを囲む美しい海が望め、ピンクビーチを含む、三つの異なるビーチと美しい湾の景色を一望できる。
トレッキングは、山頂までの往復で約40〜60分程度。撮影ポイントもたくさんあり、極上の絶景をカメラに収めることも可能だ。山頂までの道のりは、石段あるいは木製の階段で整備されているが、サンダルでの移動は難しく、スニーカーを用意するのがおすすめ。
サンセットは、コモド諸島観光の見どころの一つ。夕日が沈む海をホテルから眺めるのも素晴らしいが、海の上から見るユニークなサンセットポイントを紹介。
コウモリが飛ぶコアバ島のサンセット
マングローブに覆われたこの自然豊かなコアバ(Kaaba Island -カロン島Kalong Island)島では、一風変わったユニークなサンセットが楽しめる。
夕暮れ時になると、島に生息するコウモリの群れが、一斉に空へ。数千のコウモリが夕焼け空を埋め尽くす様は、なんとも幻想的だ。船上から望む非日常な風景をぜひ一度体感して欲しい。
この空を飛ぶコウモリは、“フルーツバット”と呼ばれる、果物や花の蜜を主食とするモノ。日本では「オオコウモリ」と呼ばれる大きな品種だ。彼らは、夜になると食物を求めて他の島に移動する習性があるのだが、天敵がいる時間は飛び立つことができない。
コウモリが、18時頃一斉に飛び立つのは、対岸の島に住む天敵・オオワシが影響しているといわれる。オオワシが島を離れたタイミングを見計らって、コウモリが一斉に移動するそうだ。
※注意:現地の人々はコアバ島のことをカロン島と呼んでいるのだが、地図上で調べるとカロン島は、正確にはコモド諸島付近にある島を指している。地図で出てくるカロン島もコウモリが生息していることで有名で、少しややこしい。カロン島でサンセットを見たというほとんどの人が実際はコアバ島のサンセットを見ている。(Fashion Press調べ)
“サンゴの楽園”としても愛されるコモド諸島は、絶好のダイビング&シュノーケルスポット。青色のサンゴから赤色のサンゴまで色とりどりのサンゴ礁を見る事ができ、また、たくさんの魚群にも会える。幸運ならば、マンタやウミガメなど、大きな海の生物に出会うことも。
コモド諸島の中でも、ダイビング、シュノーケリングスポットとして人気なのが、シアバ(Siaba)、モンジェリテ(Monjerite)など。スポットの名前はあるものの、エリアを指しており、島に上陸するのではなく…付近に船を止め、直接海に飛び込むスタイルで楽しむ。