タエ アシダ(TAE ASHIDA)の2025年春夏コレクションが、2024年10月9日(水)に東京・新宿住友ビル 三角広場で発表された。
ミュージシャンで俳優の金子ノブアキによるドラムの生演奏と、オリジナル映像をマッチさせたスペシャルオープニングライブで幕を開けたタエ アシダの2025年春夏コレクション。“自然溶解”にヒントを得た今季は、人間と自然が共存し、溶け合う様子を表現した。
試みたのは、人間と自然との境目を無くすかのように、衣服に風をはらませること。シフォンやシルク、サテンなど、ふわっと軽い素材と、緩やかなシルエットにより実現させた。艶やかなオーガンジーをたっぷりと使用したアシンメトリーなドレス、シルクのティアードスカートなどがその好例だ。
光を纏わせるという試みも見受けられる。大きく花をあしらったドレスは、まるで花びらの上に落ちた朝露が太陽の光を反射するかのような光沢感を持ち、輝きを放つ。
また、音を響かせていた装飾も印象的。透明なスパンコールにより眩いほどの煌めきを纏ったワンショルダーのワンピースや、胸元が大きくV字に開いたジャケットの、裾や袖口にあしらったビーズがシャランシャランと繊細に鳴り響いていた。その音を聴かせるかのように、BGMは穏やかな音色に切り替わっていた。
カラーパレットは、グレーやネイビー、ベージュ、ホワイトといった、自然界に存在するナチュラルな色合い。そこへ、柔らかなグリーンやピンクのワンピース、ハッとするほど鮮やかな蛍光イエローのMA-1など光を思わせるカラーが加わっている。パープルを基調としたストライプ柄のラップスカートは、夕陽を彷彿とさせるグラデーションが印象的であった。