映画『籠の中の乙女 4K レストア版』が、2025年1⽉24⽇(⾦)よりBunkamura ル・シネマ 渋⾕宮下ほか全国で順次公開される。監督は『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス。
映画『籠の中の乙女』は、『ロブスター』や『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』、『女王陛下のお気に入り』、『哀れなるものたち』など、数々の名作を手掛ける巨匠ヨルゴス・ランティモスがキャリア初期に監督した代表作だ。
ランティモスのカンヌデビュー作でもあり、第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞。「⽀配と服従、自我の目覚め」を描いた、ヨルゴス・ランティモスの原点とも言える物語となっている。
舞台は、ギリシャのとある家庭。ごく普通に⾒える家族だが、実は両親は娘たちを外の世界から守るべく、これまでずっと家の中だけで子どもを育ててきた。邸宅の四方は高い塀で囲まれ、少女たちは学校にも通っていない。しかし従順だった子どもは青年期を迎えると次第に外の世界に惹かれ、親たちの想像を超えた⾏動を取り始める……。
ヨルゴス・ランティモスは「どの家族にも、それぞれのルールがある」と語っているが、本作には、“外の世界は恐ろしいところ”だと信じ込ませるために作られた厳格で奇妙なルールの数々が存在。家族の絆を誰にも壊されたくない父親の妄執と、それに振り回されて育った子どもたちの奇妙な生活を、微細な心理描写とアーティスティックな映像で映し出している。
ギリシャの郊外にある裕福な家庭。だが、一見普通にみえるこの家には秘密があった。 両親が子どもたちを外の世界の汚らわしい影響から守るために、ずっと家の中だけで育ててきたのだ。 邸宅の四方に高い生垣をめぐらせ、子どもに「外の世界は恐ろしいところ」と信じ込ませるために作られた「厳格で奇妙な」ルールの数々。
学校にも通わせないその様子は外の世界からすれば異常なことだったが、純粋培養された従順な子どもたちはすくすくと成長し、幸せで平穏な日々が続いていくかのように見えた。 しかし、成長とともに好奇心の芽生えた子どもたちは恐怖を抱えつつも、次第に外の世界に惹かれていくのだった……。
【作品詳細】
映画『籠の中の乙女 4K レストア版』
公開日:2025年1⽉24⽇(⾦)
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ
出演:クリストス・ステルギオグル、ミシェル・ヴァレイ、アンゲリキ・パプーリァ、マリア・ツォニ、クリストス・パサリス、アナ・カレジドゥ
映倫区分:R18
原題:DOGTOOTH