映画『哀れなるものたち』が、2024年1月26日(金)に公開される。監督はヨルゴス・ランティモス、主演はエマ・ストーン。なお、一部劇場では1月19日(金)より先行上映される。
映画『哀れなるものたち』は、スコットランドの作家、アラスター・グレイ著の傑作ゴシック奇譚『哀れなるものたち』を原作とする物語。原作は2008年に日本でも翻訳されており、その類稀な世界観が魅力となっている。
風変わりな天才外科医ゴドウィン・バクスターの手によって死から蘇った若き女性ベラが 、世界を知るために大陸横断の冒険の旅へ出るところから、物語は始まる。時代の偏見から解き放たれたベラは 、平等と解放を知り、 驚くべき成長を遂げていく。未知の驚きと、未体験の感動に満ちたベラの旅路に注目だ。尚、日本の劇場公開においては、オリジナル無修正バージョンにて上映される。
主人公のベラを演じるのは、『女王陛下のお気に入り』 でもヨルゴス・ランティモスとタッグを組み、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエマ・ストーン。『哀れなるものたち』では、主演を務めるほかプロデューサーとしても作品に携わっている。
主人公・ベラ…エマ・ストーン
自ら命を絶った女性。バクスターの手によって自身の胎児の脳を移植されて死から蘇り、ダンカンとともに大陸横断の旅に出る。大人の身体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめ、恐れを知らずに行動する。
ゴドウィン・バクスター…ウィレム・デフォー
風変りな天才外科医。移植を行い、ベラを蘇らせる。
ダンカン…マーク・ラファロ
ベラを誘惑し、大陸横断の冒険の旅に連れ出す。
監督を務めるのは、『女王陛下のお気に入り』『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス。不思議なダンス、斬新なカメラアングルといったランティモス作品の定番も組み込みつつ、独特な色合いや刺激的なカット、壮大で奇天烈なビジュアルにより、『哀れなるものたち』のファンタジーワールドを映し出す。ダイナミックでありながら緻密に表現された、鮮烈な世界観に注目だ。
本作におけるテーマは、“女性の自由についての物語”。同時に、“ベラをコントロールしたいという男性たちの欲望”ももう一つのテーマといえる。ベラに関わる男性たちは独自のやり方でベラをコントロールしようとするが、ベラは男性たちの思惑を受け入れようとせず、自由の中で人生に熱意を燃やす存在として描かれている。