2015年2月28日(土)から4月4日(土)まで、東京・渋谷のNANZUKAにてイラストレーター山口はるみの個展「HARUMI GALS」が開催される。
スケートボーダー
©Harumi Yamaguchi
Courtesy of the artist and NANZUKA
1969年のパルコオープンと同時に、その広告制作のイラストレーターを務めたことでその名が知られている山口はるみ。今回の展覧会では、山口のパルコ時代のエアブラシ作品を中心に、残された作品の中から厳選された数十点を展示する。
彼女の描く女性像は、男性が描くようなエロティシズムとはかけ離れた、女性自身の存在そのものや性の捉え方を表現。ボクシングや野球のような、男性を連想させるようなスポーツをする女性を描くことで、男女の不平等を暗に風刺した絵なども描いており、単に美しいだけでなく、強いメッセージ性が込められているのが特徴だ。
スーパーリアルイラストレーションと呼ばれる画法の先駆者でもある山口。女性の立場がそれほど向上していない時代から、日本の広告、イラスト業界を牽引し、大きく進歩させた彼女の功績は言うまでもなく大きい。
【展覧会概要】
山口はるみ 個展「HARUMI GALS」
日程:2015年2月28日(土)〜4月4日(土)
場所:NANZUKA
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3