2015年4月25日(土)から6月30日(火)まで「マスク展」が、東京都庭園美術館で開催される。
2006年にパリ、セーヌ河岸にオープンしたフランス国立ケ・ブランリ美術館。建築家ジャン・ヌーヴェルによる設計でも世界の注目を集め、パリの新たな名所として親しまれている。本展では、アフリカやアジア、オセアニア、アメリカから集められた当美術館のコレクションからマスク(仮面)を中心に展示。現在まで伝えられる、マスクの生き生きした魅力に迫ろうというものだ。
左)キフェベ仮面 ソンゲ (コンゴ民主共和国)
右)仮面 (ジャワ、インドネシア) 19世紀
© musée du quai Branly, photo Sandrine Expilly
マスクというかたちで他者を身に纏い、自己と他者が共存した“ハイブリッド”な存在として、自然と向き合い、目には見えない神や精霊といった存在と向き合おうとしてきた人間。ときにそのマスクは、物語の登場人物であり、動物や神々であり……。人々はマスクを用い、様々に姿を変えながら、音楽やリズムと共に踊り、舞い、様々な障壁を乗り越えようとしてきた。
地域ごとに、あらゆる個性を発揮する仮面には、それぞれの土地の性質や文化を背景に、溢れる想像力が多様な素材やスケール感で表現されている。そのバラエティに富んだ芸術性は、ピカソなどヨーロッパのアーティスト達にも大きな影響を与えたことが知られている。
左)能面 翁 (日本) 20世紀中頃
右)ヤヌス仮面、イボまたはイガラ(ベヌエ、ナイジェリア)
© musée du quai Branly, photo Sandrine Expilly
また、展覧会内では、「仮面」をテーマとする関連映像を公開。「仮面」に関わる映像の中から、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカに加え、ヨーロッパにおける記録映像を上映する。
古代から人間の生活に寄り添い、現代まで語り継がれてきた「マスク」の歴史や文化を、ぜひ体感してみては。
【展覧会概要】
フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵「マスク展」
会期:2015年4月25日(土)〜6月30日(火)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:第2・第4水曜日(祝日の場合はその翌日)
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
TEL:03-5777-8600(ハローダイアル)
入館料:一般 1,200円(960円)、大学生 960円(760円)、中高生・65歳以上 600円(480円)
※( )内は20名以上の団体料金及び前売り(e+(イープラス)オンライン販売のみ)
※小学生以下は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その介護者1名は無料
※教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生及び教師は無料(事前申請が必要)
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
※前売り券はe+(イープラス)にてオンライン販売