2010年10月から2011年6月までイギリス・ロンドンとドイツ・ミュンヘンで開催された、京都服飾文化研究財団(KCI)によるヨーロッパ初の大規模な日本ファッション展「Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion」。70年代の高田賢三(ケンゾー)や三宅一生(イッセイ ミヤケ)、81年にパリでデビューし衝撃を与えた川久保玲(コム デ ギャルソン)や山本耀司(ヨウジヤマモト)の作品から、現在活躍している渡辺淳弥(ジュンヤワタナベ)、高橋盾(アンダーカバー)などの新たな世代まで多くの日本人ファッションデザイナーの作品を一同に集め展示したこの展覧会は、ロンドン、ミュンヘンともに好評を博した。
来月8月には、KCIチーフ・キュレーター深井晃子氏によるこの展覧会の報告とともに、展示会場のデザインを担当した気鋭の建築家・藤本壮介氏が、京都国立近代美術館にて、ファッション展における空間デザインについて講演を行う。ファッションと切り離せない関係の建築や空間。数多くの賞を受賞し注目を集めている若手建築家の藤本壮介氏がそれらについて語る。
■プロフィール
藤本壮介[建築家]
1971年、北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。藤本壮介建築設計事務所主宰。
若手建築家の国際的な登竜門「AR Award」を2005年から3年連続受賞。2008年、「JIA 日本建築大賞」、「World Architectural Festival 個人住宅部門最優秀賞」受賞。『Architecture Record』誌の「Design Vanguard」に選出。2009年には「Wallpaper Design Awards - 個人住宅部門受賞」を受賞。現在、東京大学特任准教授、慶応義塾大学・東京理科大学非常勤講師。
主要作品に情緒障害児短期治療施設バウムハウス(2006年)、武蔵野美術大学図書館(2010年)、主要著作に『原初的な未来の建築』(INAX出版)、『建築が生まれるとき』(王国社)など。
【講演会情報】
「建築家とファッション展:建築家・藤本壮介、『Future Beauty」展を語る」
会期 : 2011年8月5日(金) 18:00~20:00 (開場17:30)
会場 : 京都国立近代美術館 1F 講堂
入場 : 無料
定員 : 100名 事前予約制(※未就学児の入場は不可)
主催 : 京都国立近代美術館、京都服飾文化研究財団
【参加申し込み、問い合わせ先】
京都服飾文化研究財団
TEL : 075-321-9221
※受付時間:9:30~17:00(土日祝を除く)
※参加申込みは電話にて受け付け。
※先着順100名までで、定員となり次第締め切り。