松本潤と有村架純が主演を務める映画『ナラタージュ』が、2017年10月7日(土)に全国の劇場で公開される。
原作は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生が20歳の若さで執筆した、同名の恋愛小説。“ナラタージュ”(映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法)というタイトルの通り、ヒロインの回想によって物語が構成されているのが特徴だ。その文芸的評価も高く、第18回山本周五郎賞候補にも選ばれている。
高校教師と生徒として出会った男女が再会。決して許されることはないけども、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる。教師とその教え子の恋愛というスキャンダラスな内容を描いていく。
高校教師の葉山貴司。高校教師・葉山。学校に馴染めない泉を救ったことがきっかけで想いを寄せられる。過程では離婚の成立していない妻がいる。泉との許されない恋に悩みながらも思いに抗えない。そんな主人公の葉山役を務めるのは、嵐の松本潤。『花より男子F』や『陽だまりの彼女』など、これまでの恋愛映画で見せてきたまっすぐな青年役とは違う役柄だ。
高校時代は学校に馴染めず孤独な工藤泉。そんな彼女を救ってくれたのが葉山だった。葉山を全身全霊で愛する20歳。演じるのは、『映画 ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞&新人俳優賞を受賞し、2017年にはNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主演にも選ばれた有村架純。身も心もさらけ出し突き進む女子大生役に、体当たりの演技で挑む。
泉と一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる、大学生・小野怜二。演じるのは坂口健太郎で、彼は、小野について「繊細で、どこか壊れてしまいそうな男の子。少しづつ歪んでいく感情を表現する事が難しそうな役だ」と話している。
そのほか、瀬戸康史、市川実日子らが出演する。そして、監督を務めるのは、原作「ナラタージュ」に出会ってから長年にわたり映画化を熱望し、企画・構想を温めてきたという行定勲。『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』などを手がけた恋愛映画の名手は、禁断の恋に落ちる2人の物語をどう映像化するのか。
泉や小野の幸せそうな姿、日常、そして悩み苦悩していく姿など、人物それぞれの複雑な感情が伝わってくるシーンが描かれる。泉の全力の恋心や小野の切ない気持ちの行方が思わず気になってしまうシーンばかりだ。
予告動画では、高校時代にズブ濡れの制服を着た泉が、葉山に出会う。孤独な泉を救った教師・葉山。卒業後の再開により葉山への気持ちが募っていくも、それは決して許されない恋。葉山を忘れようとした泉は、自分を想ってくれる小野との幸せに傾きかけるが、葉山への想いが抑えられなくなり、不器用に恋を貫こうとする姿が映し出される。
泉は、葉山から離婚の成立していない妻の存在を知らされる。葉山を忘れようとした泉は、自身に想いを寄せる小野と付き合うことに。付き合うことになったものの、一人になると浮かばない表情に。葉山を想いながらも忘れようとする…。
主題歌は、RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が作詞作曲した、アーティストadieu(アデュー)による 「ナラタージュ」。許されない恋をする不器用で切なく、美しい2人の姿が伝わってくる楽曲に仕上がっている。
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩の為に、卒業公演に参加してくれないかと誘う。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、一年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた泉への複雑な感情を抱えていた。やがて、大きな事件が起こり、ふたりの想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい逃れることができない恋となっていたー。
映画『ナラタージュ』
公開時期:2017年10月7日(土)
監督:行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』)
脚本:堀泉杏
出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
原作:島本理生「ナラタージュ」(角川文庫刊)
配給:東宝=アスミック・エース
(C)2017「ナラタージュ」製作委員会