リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)によるエキシビション「Flowers」が、東京・表参道のロケット(ROCKET)で開催される。期間は、2016年10月14日(金)から10月19日(水)まで。
2016年3月、表参道ヒルズの同潤館3階に舞い戻ったロケット。オープニング企画として催されたリトゥンアフターワーズのエキシビジョンは、大盛況で幕を閉じた。
その反響を受け、今シーズンも開催が決定。今回はリトゥンアフターワーズ / リトゥン バイの2017年春夏コレクションの展示会と写真展を同時に行う。
会場はこじんまりとした落ち着きある空間。入ってすぐのラックには、デザイナー山縣良和がこれまで繰り広げてきたリトゥン バイのアーカイブアイテムが並ぶ。これらは全てその場で購入できる。
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の『ヒール・ザ・ワールド』の世界を表現した2015-16年秋冬コレクション、そして妖怪の世界を描いた2016-17年秋冬コレクションから、ニットやTシャツなどをピックアップする。なお、会期中に商品ラインナップは都度入れ替えられる予定だ。
目玉となるのは、奥にズラリと並ぶ2017年春夏コレクションの受注会。10月15日(土)と16日(日)に開催され、だれでも参加可能なので是非気軽に足を運んでほしい。
山縣の作品はユニークな世界観が魅力であるが、今シーズンのテーマは混沌とした時代を生き抜く女性の一生を描くようなワードローブを制作したという。前シーズンの妖怪とは真逆と言っていいほどのハッピーオーラ漂うコレクションには、山縣らしい遊び心が溢れている。
花のブーケやリースをモチーフに、戦前~戦後の女性たちのウエディングをイメージしたというオーガンザのシリーズから紹介しよう。このシリーズからは、ボリュームいっぱいのドレスやブラウスが登場している。
色とりどりの刺繍は、それぞれのアイテムにランダムにあしらわれている。裾には花びらのように緩やかなカーブを描いたり、ブランケットステッチで柔らかなアクセントをつけたりして、楽しいデザインを加えた。そして、よく目を凝らすと花が詰め込まれたサシュのようなものも…。隠し味の効いたデザインは山縣ならではのものだろう。
また、和紙素材を用いたシリーズからは、数量限定の赤い花をあしらったカーディガンと、ミモレ丈のスカートがラインナップ。そのほか、辛口なコットンジャカードシリーズや、立体的な刺繍をあしらったプルオーバー、そして裾がふんわりと花弁のように広がるワイドパンツといった心がほっこりするようなアイテムが並ぶ。
本展示会の開催と同時に写真展も行う。今シーズンのルック写真と、写真家・新津保健秀による最新撮りおろし写真が展示される。