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展覧会「初化粧」南青山・化粧文化ギャラリーで - “剃り眉・丸髷”に着目して浮世絵作品などを公開

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東京・南青山にあるポーラ(POLA)文化研究所の化粧文化ギャラリーでは、展覧会「初化粧」を、2024年12月19日(木)から2025年3月28日(金)まで開催する。

浮世絵などから探る、化粧の社会的な意味

五渡亭国貞 《名筆浮世絵鑑》 文政頃 [前期展示]
五渡亭国貞 《名筆浮世絵鑑》 文政頃 [前期展示]

江戸時代の日本では、身分や階級、年齢、職業に応じて、化粧に多くの決まりごとが存在し、成人、結婚、出産といったライフステージの変化を機に初めてなされる化粧があった。「初化粧」展では、こうした化粧のうち、既婚女性が行った「剃り眉」と「丸髷(まるまげ)」に着目して浮世絵作品などを紹介する。

三代歌川豊国・歌川国久(こま絵) 《江戸名所百人美女 芝神明前》 安政5年 [後期展示]
三代歌川豊国・歌川国久(こま絵) 《江戸名所百人美女 芝神明前》 安政5年 [後期展示]

女性が結婚をしたり、子どもをもうけたりすると、眉を剃り落として描かないまま過ごした。この習慣が「剃り眉」だ。そこには、「慎ましく、表情をあらわにしない」という心構えが込められていたという。一方、「丸髷」は、江戸時代から明治時代にかけて、既婚女性の代表的な髪型であった。

国周(豊原国周) 《当勢三十二想 あたたまり相》 明治2年 [後期展示]
国周(豊原国周) 《当勢三十二想 あたたまり相》 明治2年 [後期展示]

本展では、五渡亭国貞の《名筆浮世絵鑑》や三代歌川豊国の《江戸名所百人美女 芝神明前》、豊原国周の《当勢三十二想 あたたまり相》など、未婚・既婚女性の装いを描いた浮世絵作品に加えて、江戸時代後期の眉つくり道具、当時の髪型の1/2再現などを展示、化粧の有する社会的な意味に光をあててゆく。

展覧会概要

オープニング企画「はじまりの美学」3期「初化粧」
会期:2024年12月19日(木)~2025年3月28日(金) 浮世絵は前後期にわけて3点ずつ展示
[前期 12月19日(木)~2月7日(金) / 後期 2月13日(木)~3月28日(金)]
会場:ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー
住所:東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング 1F
開室時間:11:00~17:00(入室は16:30まで)
開室日:木・金曜日
※木曜日は予約制
※ただし、2024年12月20日(金)、2025年1月2日(木)・3日(金)、3月20日(木・祝)は休室

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ポーラ(POLA) 初化粧|写真1 ポーラ(POLA) 初化粧|写真2 ポーラ(POLA) 初化粧|写真3 ポーラ(POLA) 初化粧|写真4

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