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ピエール・アレシンスキーの日本初の回顧展、大阪・国立国際美術館にて開催

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「おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展」が2017年1月28日(土)から4月9日(日)までの期間、国立国際美術館にて開催される。

ピエール・アレシンスキーの日本初の回顧展、大阪・国立国際美術館にて開催|写真11
ピエール・アレシンスキー
©Agnés Bonnot,1986

日本からの影響を強く受けた前衛画家 アレシンスキー

ピエール・アレシンスキーは今年で90歳を迎えるベルギーの前衛画家。日本の書道に影響されたダイナミックな筆致が特徴的だ。ショートフィルム「日本の書」を撮影したり、書家としての活動も行ったりするなど日本との関わりの非常に深いアレシンスキーは、今なおヨーロッパ現代絵画に大きな影響を与えている。日本初の本回顧展は1940年代から最新作までを網羅した80点もの作品が展示予定だ。

ピエール・アレシンスキーの日本初の回顧展、大阪・国立国際美術館にて開催|写真2
《夜》1952 年 油彩、キャンバス 大原美術館蔵
© Pierre Alechinsky, 2016

アレシンスキー初期の大作、『夜』

『夜』はアレシンスキーが絵と文字の相違点と共通点を意識する過程で創り出した作品。表象とも文字ともつかないものが全面を覆い尽くしている。このころの興味がのちに彼が書に共感するきっかけとなった。

ピエール・アレシンスキーの日本初の回顧展、大阪・国立国際美術館にて開催|写真1
《写真に対抗して》1969年 アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 ベルギーINGコレクション
© Pierre Alechinsky, 2016

円熟期の傑作、『写真に対抗して』・『肝心な森』

『写真に対抗して』・『肝心な森』はアレシンスキーが彼のスタイルを確立した時期の傑作といえる。即興的な制作スタイルに向いたアクリル絵具との出会い、マンガのように枠で囲まれた独特のスタイルは彼の強烈なエネルギーを深みのある絵として落とし込むのにぴったりであった。

ピエール・アレシンスキーの日本初の回顧展、大阪・国立国際美術館にて開催|写真3
《肝心な森》1981~84 年 アクリル絵具 / インク、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵
© Pierre Alechinsky, 2016

【イベント詳細】
おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展
会期:2017年1月28日(土)〜4月9日(日)
料金:一般900(600)円 大学生500(250)円
※高校生以下・18歳未満無料
※かっこ内は20名以上の団体料金
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪市北区中之島4-2-55
開館時間 10:00〜17:00 (入場は閉館の30分前まで)
※金曜日は19:00まで開館
休館日 月曜日(ただし、3月20日(月・祝)は開館し翌日休館)
【問い合わせ先】
国立国際美術館
TEL: 06-6447-4680

Photos(11枚)

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