全国の人気パン屋、ブーランジェリー、ベーカリーを特集。本場フランスから進出した話題店や日本でも人気の高いブランド店、そして話題のショップまで幅広く紹介する。原料、焼き方、地域に伝わる伝統、組み合わせる具材など、追求すればするほど奥の深いパンの世界。パン屋巡りのリストとして活用して、奥深いパンの世界を楽しんで。
駒場東大前駅からほど近くにあるパンの名店「ル・ルソール」。食事パンを中心に取り揃えており、日本の「メゾン・カイザー」の立ち上げに関わったシェフ清水宣光の手掛けるその確かな味は、どんなパン好きも唸るほどだ。店内には、人気を博すバゲットやカンパーニュなどハード系の食事パンをはじめ、菓子パン、総菜パン、サンドイッチなどが、所狭しと並べられている。季節のフルーツを使ったパイなど、その時期ならではのメニューも用意している。
代々木八幡と「日本橋髙島屋 S.C.新館」に店舗を持つ「365日」は、全国各地から選び抜かれた国産小麦、野菜、果物などを使用したパンを提供するベーカリー。人気メニューは、ショコラガナッシュとサクサク食感のチョコレートを合わせた「クロッカン ショコラ」や、ブルボンバニラが香る「カヌレ」などだ。日本橋髙島屋 S.C.新館の店舗には、イートインスペースも併設し、自慢のパンを使ったオープンサインドウィッチなども楽しめる。
東京・三軒茶屋と日本橋タカシマヤに店舗を構えるベーカリー「シニフィアン シニフィエ」。“医食同源”“唯一無二”をコンセプトに、超長時間発酵パンや健康パン、ハレの日パンなど、パンの常識を覆すような健康を意識したパンを多数生産している。こだりの期間限定パンも用意する。
パンと言えば、やはり本場はフランス。最初に紹介するのは、“パンにうるさい”フランス人も納得させたハイレベルなブーランジェリー。フランスらしいお洒落な内装も楽しめるのでおすすめだ。
「ル・パン・コティディアン(Le Pain Quotidien)」は東京ミッドタウンと芝公園に店舗を構えるベルギー発のベーカリーレストラン。オーガニック小麦のパンを中心に、素材を活かしたシンプルな調理法と盛り付け方を追求した健康的なメニューを提供している。東京ミッドタウンの新店舗では、エッグベネディクトやタルティーヌ、各種パンなど従来のブレックファスト、ブランチ、ベーカリーメニューに加え、全世界に250店舗を展開する ル・パン・コティディアンの中でも初となるディナーメニューが登場する。
ブーランジェリー&パティスリー「メゾン・ランドゥメンヌ」は、フランス・パリでスタートし、現在パリに14店舗を構える人気店だ。主力商品となるのは、薄いパン生地の上に、チーズやクレームフレーシュ、具材をのせて焼くピザによく似た「タルト・フランベ・ヴァリ」。そのほか、バターの芳醇な香りが特徴のクロワッサンや、バゲット、フルーツタルト「タルト・フィンヌ」なども、人気パンとなっている。なお、日本1号店の六本木と2号店の赤坂店は、両店舗とも、イートインスペースを設けている。
フランス・パリ発のブーランジュリー「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」。国内では、阪急うめだ本店とギンザ シックスに店舗を構えている。パン激戦区のパリ5区モンジュ通り発祥で、オーガニック小麦粉などの素材にこだわり、パン本来の味わいを引き出す本格派で他店と差をつけてきた。看板商品は、伝統的な食事パンである「バゲット モンジュ」。他にも、りんごタルト「タルトレット・オ・ポム」など多様なパンが取り揃えられる。
パリ10区に店を構えるブーランジェリー「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー」の世界展開第1号店が、東京・吉祥寺にオープン。どこか懐かしさを感じさせる素朴な見た目と、シンプルで飽きのこない優しい味が魅力だ。パリでは「タルトタタン」などの伝統的なメニューや自家製天然酵母パンなどが人気だが、東京店でも日常に寄り添った素朴な味わいのパンやスイーツが展開される。
さらに、東京店では出来立てのパンをすぐに味わえるカフェスペースが併設。季節の野菜を取り入れたパンと一緒に食べるオリジナルメニューなどが提供される。
「ヴィエノワズリー ジャン・フランソワ」は、MOF(フランス最優秀料理人賞)受賞シェフのジャン・フランソワ ルメルシエがプロデュースするベーカリー「ジャン・フランソワ」の新業態となる、ヴィエノワズリー(菓子パン)に特化したパン屋だ。ラインナップは、パリパリ食感のクロワッサン、芳醇な香りのデニッシュ、ふんわりとしたブリオッシュなど。店舗は工房一体型なので、常に焼きたてのパンを購入することができる。
エスプレッソディーワークス 池袋はベーカリーを併設、その名物が"世界一柔らかい"食パン「100 ワンハンドレッド」。通常の食パンでは小麦粉100に対して70以下しか水分を加えないところを、小麦粉100に対して水100とすることで、感動するような柔らかさが実現されている。
東京・銀座に1号店を構える「銀座に志かわ」は、生地の要となる“水”に着目した高級食パンを提供する。パンのベースに選ばれたのは、伊勢神宮外宮にも奉納されている、三重・愛知で人気のパン屋「513 ベーカリー」の食パン。そこに、素材の旨味を引き出してくれる”アルカリイオン水”を原材料に選んでアレンジし、甘く、柔らかく、そして口どけの良い食パンを生み出した。その日の気温や湿度によって水の硬度を変えるなど、徹底的に拘りぬいた食パンが味わえる。
東京・清瀬で営業する生食パンの専門店「考えた人すごいわ」は、”口どけ”にこだわった食パンが自慢。展開するメニューは、プレーンの「魂仕込み」とマスカットレーズン入りの「宝石箱」と2種類の食パンのみだ。「魂仕込み」は、厳選した小麦、国産バター、そして岩手県のだ塩などこだわりの素材を使って、きめ細かな口どけの良さを実現。「宝石箱」は、オーストラリアのサンマスカットレーズンをふんだんに使用し、岩手産のたのはた牛乳や 国産のバターを組み合わせた。
左から) 銀座の食パン~夢~ 900円(税込)
銀座の食パン~香~ 1,000円(税込)
銀座や恵比寿に店舗を持つ「俺のベーカリー&カフェ」は、「俺のフレンチ」や「俺のイタリアン」などの「俺のシリーズ」が展開するベーカリー。看板メニュー「俺の生食パン」は1日2,000本以上を売り上げる人気商品で、食パンブームの火付け役とも言える1品だ。さらに、この「俺の生食パン」をリブランディングした「銀座の食パン」も展開している。
神奈川の食パン専門店「午後の食パン これ半端ないって!」は、午後のおやつに、手でちぎって食べたい"ケーキ"のような食パンを展開。小麦粉の配合に注目し、耳まで柔らかいふわふわの食感と、口の中で程よく溶けるキメ細かな口どけを実現した食パンを提供する。
「生」食パン 1本(1斤) 432円(税込)/1本(2斤) 864円(税込)
"高級食パン"の先駆けと言われている高級"生"食パン専門店「乃が美」が、この度東京に初上陸。最高級カナダ産100%の小麦粉を使用し、職人がひとつひとつ丁寧に焼き上げているため、とろけてしまいそうな柔らかい生地とふわっとした弾力、素材そのものの甘みが楽しめる。
「題名のないパン屋」を展開するのは、創業135年の老舗佃煮・惣菜専門店「佃浅商店」。店頭では、惣菜店である強みを活かし、日本の5大味噌の1つ「江戸味噌」を使用したものなど、惣菜に合う和テイストの食パン3種を販売。いずれも老舗のこだわりを詰め込んだ、唯一無二の食パンに仕上げた。