『オアシス』や『ポエトリー アグネスの詩』などで知られるイ・チャンドン監督による新作映画『バーニング 劇場版』が、2019年2月1日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。
イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作は、村上春樹の「納屋を焼く」を原作としたミステリー映画だ。設定はそのままに、原作の中にある小さな謎を拡大することで物語を大胆にアレンジし、映画オリジナルのストーリーとして再構築。第71回カンヌ国際映画祭では、コンペディション部門の招待作評点を集計するスクリーン デイリーで歴代最高評価を獲得し、見事国際批評家連盟賞を受賞した。
小説家を目指しながら、バイトで生計を立てるジョンス(ユ・アイン)は、偶然幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)と出会う。ヘミからアフリカ旅行へ行く間、飼っている猫の世話を頼まれるジョンス。旅行から戻ったヘミはアフリカで出会ったという謎の男ベン(スティーブン・ユァン)を紹介する。ある日、ベンはヘミと共にジョンスの家を訪れ、自分の秘密を打ち明ける。“僕は時々ビニールハウスを燃やしています”。そこから、ジョンスは恐ろしい予感を感じずにはいられなくなるのだった…。
ベンからの秘められた“趣味”の告白をきっかけに、ジョンスの日常が除々に不穏なものに侵食されていく。この日を境に突然姿を消したヘミ。懸命に彼女の行方を探 すジョンスだが、ヘミは電話にも出ず、マンションも空。ベンの言動に疑惑を募らせたジョンスは、遂にベンの後を追うことに。ミステリアスな雰囲気を纏い、不適に笑うベンは何者なのか。そして、彼女は一体、なぜ消えたのか。
主人公ジョンス役を務める『ベテラン』のユ・アイン、オーディションで大抜擢されたヘミ役の新人女優チョン・ジョンソと共に作品に魂を吹き込むのが、アメリカの人気TVドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのグレン役で知られるスティーブン・ユァン。本作では物語の鍵となる謎の男・ベン役をミステリアスに演じる。
映画『バーニング 劇場版』
公開時期:2019年2月1日(金) TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:イ・チャンドン『シークレット・サンシャイン』
原作:村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」(新潮文庫)
出演:ユ・アイン『ベテラン』、スティーブ・ユァン「ウォーキング・デッド」シリーズ、チョン・ジョンソ