建築家 中村好文と皆川によるコラボレーションでつくりだした新たな宿のプロトタイプ「シェルハウス(shell house)」は、「簡素で心地良い宿」を構想したもの。外から内へと繋がっている螺旋の壁はフィボナッチ数列で構成されており、連続性のある空間となっている。中に飾ってある作品もまた、皆川が手がけたものだ。
その他、皆川明がミナ ペルホネンの活動とは別に描いてきた新聞連載の挿絵や、ミナ ペルホネンの服を着ている人の「日常」を現代作家・藤井光が撮り下ろした映像作品なども登場。個人所有のミナ ペルホネンの服を展示するスペースでは、服とその持ち主の記憶・思い出が一緒に紹介されている。
さらに、会場併設のミュージアムショップでは、ミナ ペルホネンの温かみのあるテキスタイルを使用したバッグやぬいぐるみ、華やかな模様のソックス、マスキングテープ、ブックカバーなどを販売。加えて、ファーバーカステルとコラボレーションした色鉛筆や、モレスキンとコラボレーションしたノート、「ほぼ日」手帳もラインナップ。また、「つづく」のロゴを配した展覧会限定バッグやマスキングテープなども展開された。
さらに、皆川がデザインを手掛けた鳩のオブジェ「Havsduva-海辺の鳩」も販売。スウェーデンの製陶工場「ケラミックスタディオン・グスタフスベリ(Keramikstudion Gustavsberg)」とのコラボレーションによるこのオブジェは、愛らしく、またどこか哀愁の漂う仕上がりとなっている。
また、「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」の開催を記念し、日本では初となるミナ ペルホネンのファッションショーが、2019年11月25日(月)に東京現代美術館 エントランスホールにて開催された。
【詳細】
展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」
会期:2019 年11月16日(土)〜2020年2月16日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)は開館)、12月28日〜1月1日、1月14日
観覧料:
・前売券=一般 1,300円、大学生・専門学校生・65 歳以上 800円
・当日券=一般 1,500円(1,200円)、大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円(800円)、中高生 600円(480円)、小学生以下 無料
※( )内は20 名以上の団体料金
※本展のチケットでMOTコレクションも観覧可
■巡回情報
・兵庫県立美術館
会期:2020年7月3日(金)〜11月8日(日)
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
・福岡市美術館
会期:2022年4月23日(土)〜6月19日(日)
住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
・青森県立美術館
会期:2022年7月16日(土)〜10月2日(日)
住所:青森県青森市安田字近野185