映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』が、2019年6月7日(金)にヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて公開。
『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』は、ニューヨーク・ブルックリンの海辺の小さな街を舞台に、赤字のレコードショップを営む元バンドマンの父と、将来のために医大を目指す娘の交流を描いたハートフルなドラマ作品。
物語は、ある日ひょんなことから、2人で作った楽曲を音楽ストリーミングサービスにアップしたことから始まる。“We’re Not a Band.”というバンド名で出したその楽曲は、予想外の反響を生み父は歓喜!再び音楽の扉が開けたと夢が膨らむ。もちろん、サムを説得できればの話なのだが…。やがて二人に訪れる、新たな一歩のための人生の決断の行方とは?
物語の主役・サムを演じるのは、近年メディアから注目を集める女優 カーシー・クレモンズ。父から期待される音楽の道以外にも、将来の夢や恋人との関係など、人生の課題に懸命に向き合うフレッシュな若者を演じる。
またそんなサムを取り巻くメインキャラクターにも注目俳優らが勢ぞろい。サムの父親役は、アニメ映画『SING/シング』で声の出演も果たしたニック・オファーマン、サムの恋人・ローズ役は、映画『ヘルボーイ』のサッシャ・レインが担当する
監督・脚本を務めるのは、ブレット・ヘイリー。過去作品『アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス』『ザ・ヒーロー』に続き、本作もサンダンス映画祭に出品している。
映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
公開日:2019年6月7日(金)
劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか
監督/脚本:ブレット・ヘイリー
オリジナルソング・音楽:キーガン・デウィット
出演:ニック・オファーマン/カーシー・クレモンズ/トニ・コレット/テッド・ダンソン/サッシャ・レイン/ブライス・ダナー
原題:HEARTS BEAT LOUD
■ストーリー
フランク・フィッシャーは、ブルックリンのレッドフックでレコードショップを17年に渡り営んでいた。かつてはミュージシャンだったフランクの人生は、妻の事故死により自分と娘だけ残されたことで一変する。フランクはシングルファーザーとして娘サムを育て、成長したサムはLAの医大へ通う事が決まっていた。
娘の進学後の生計を立てるにはレコードショップは赤字続きだし、フランクはお店の貸主で友人のレスリーに夏の終わりにお店を閉めることを告げる。古くからの友人デイヴが経営するバーに行ったり、年老いて痴呆症の母親の面倒を見たり、彼の人生の未来には心が踊るものがあるわけでもなかった。 ある夜、勉強中のサムの邪魔をして一緒にセッションするよう無理やり誘う。サムは書きかけていた歌詞を引っ張り出し、二人は夜通し曲をレコーディングする。翌日サムはフランクに「私たちはバンドじゃないわよ」(“We’re not a band!”)と告げ、昨晩の共同作業により喜び興奮しているフランクを鎮めようとするが、フランクは娘の才能に感心し、一緒に作った曲を衝動的にSpotifyにアップロードしていたのだった。“We’re Not a Band.”というバンド名で。
フランクもサムも驚いたことに、その曲はSpotifyで人気の曲を集めた”New Indie Mix”にリストインされ、たくさんの人の耳に届くことになる。フランクにとっては急に未来の扉が開かれた気分になり、サムとライブやレコーディングをする将来を描き始めてしまう。サムを説得できればの話だが。 しかし、サムには彼女の人生があった。出会ったばかりの恋人ローズとの関係や、進学予定の医学部など、向き合わなければならない人生の課題は山積みだ。音楽で人生の冒険を始めるなんて不可能なことに思えた。夏は終わりに近づき、大学ももうすぐ始まる中、フランクもサムも人生の決断を迫られる。二人が新たな人生に一歩踏み出すために。