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藤田嗣治の“ヌード”の本質に迫る展覧会「藤田嗣治 - Nude -」東京・大阪で開催

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藤田嗣治の描く“裸婦像”を集めた展覧会「藤田嗣治 - Nude -」が東京・大阪のNUKAGA GALLERYで開催。東京会場は2019年9月26日(木)から10月11日(金)まで、大阪会場は12月12日(木)から12月25日(水)まで実施される。

藤田嗣治が描く“裸婦像”の名作が会場に

藤田嗣治「長い髪のユキ」1923年作
油彩・キャンバス(100×65cm)
藤田嗣治「長い髪のユキ」1923年作
油彩・キャンバス(100×65cm)

1913年渡仏以降、芸術の都・パリを拠点にアート活動を続けた日本生まれの芸術家・藤田嗣治。「藤田嗣治 - Nude -」は、そんな藤田の描いた作品の中でも、1920年代から30年代前半に描かれた“裸婦像”を中心に展示。親友・モディリアーニの死以降、その遺志を継ぐように裸婦を描き始めた藤田嗣治の名作が会場に集結する。

独自の画風を貫いた“誰にも真似できない”アート

藤田嗣治「横たわる裸婦(ユキ) 」1924年作
油彩・キャンバス(54×73cm)
藤田嗣治「横たわる裸婦(ユキ) 」1924年作
油彩・キャンバス(54×73cm)

注目作品は、藤田がパリ画壇の寵児に上り詰める絶頂期の作品≪長い髪のユキ≫(1923年)、≪横たわる裸婦(ユキ)≫(1924年)。後に“素晴らしき乳白色”と称えられる独特の白色下地に、黒く繊細な輪郭線で描く独自の技法を駆使したこれらの作品群は、“誰にも真似できない”と当時のパリで一躍話題に。東洋を感じさせながら西洋美術の精神にも適う新鮮な画風は、パリの芸術界に新たな風を吹き込むことになった。

モデルになった美しい女性たち

藤田嗣治「横たわる裸婦(マドレーヌ) 」1932年作
油彩・絹(69×99cm)
藤田嗣治「横たわる裸婦(マドレーヌ) 」1932年作
油彩・絹(69×99cm)

“裸婦像”のモデルとなっているのは、雪のように白い肌から“ユキ”と呼んだ3番目の妻 リュシー・バドゥや、30年代を通して藤田のミューズであったマドレーヌ・ルクー。“質感”を何よりも重視したという藤田の残す言葉通り、その白い肢体は、目を奪われるほどの艶やかさ。美しい女性たちの絵画を通して、“ヌードの本質”へと迫る。

静止画の代表作も

藤田嗣治「バラ」1922年
油彩・キャンバス(81×65cm)
藤田嗣治「バラ」1922年
油彩・キャンバス(81×65cm)

そのほか会場では、これらの裸婦像と同時に、藤田の静物画の代表作である≪バラ≫(1922年)、≪マッチ箱のある静物≫(1923年)といった作品群も展示される。

【詳細】
藤田嗣治 - Nude -
会期/会場:
・2019年9月26日(木)~10月11日(金)/NUKAGA GALLERY(東京)
・12月12日(木)~12月25日(水)/NUKAGA GALLERY OSAKA(大阪)
開廊時間:10:00~18:00※日曜・祝日は休廊
入場料:無料

<会場情報>
■東京会場
NUKAGA GALLERY
会場:東京都中央区銀座2-3-2 3F
TEL:03-5524-5544
■大阪会場
NUKAGA GALLERY OSAKA
会場:大阪市北区西天満5-8-8 2F
TEL:06-6362-1038

Photos(4枚)

藤田嗣治の“ヌード”の本質に迫る展覧会「藤田嗣治 - Nude -」東京・大阪で開催|写真1 藤田嗣治の“ヌード”の本質に迫る展覧会「藤田嗣治 - Nude -」東京・大阪で開催|写真2 藤田嗣治の“ヌード”の本質に迫る展覧会「藤田嗣治 - Nude -」東京・大阪で開催|写真3 藤田嗣治の“ヌード”の本質に迫る展覧会「藤田嗣治 - Nude -」東京・大阪で開催|写真4

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