ガッツダイナマイトキャバレーズ(GUT'S DYNAMITE CABARETS)が、2019年10月19日(土)に2020年春夏コレクションを発表した。
2013-14年秋冬シーズン以来の東京コレクションカムバックとなった、ガッツダイナマイトキャバレーズ。今回は、4つストーリーを空想してコレクションを展開した。
まず、ひとつ目にインスピレーションの元となったのは、アメリカのシンガーでありフリートウッド・マックのボーカルであるスティービー・ニックス。彼女の音楽を聴いているときにこういうものを作れたら、という考えからロック&ポップなスタイルを提案したという。また、自身の憧れでもあるジュリーこと沢田研二の要素も交えてパンキッシュなムードも取り入れた。
2つ目に考えたのは、春夏らしさ溢れるハッピーなムード。そのために用いたのは、シースルーのガウンやフラワーモチーフのワンピースだ。デニムのスキニーやティアードスカードなど、着飾らないフェミニンなデイリーワードローブを繰り出した。
3つ目にはデザイナーAKIも今季の肝だと話す、新たなスポーツライン「GCGX(ジーシージーエックス)」。ブランド名は「GAIN CHAMPION WITH GOODESS'S XX」の略。今後は、オンラインで老若男女問わず着られる、フーディーやTシャツ、ハーフパンツなどスポーティを提案していくという。今季は、ブランドロゴをカラフル、あるいはモノトーンでコラージュしてテキスタイルを採用している。
スポーティな服ともあり、ショーにはプロレスラーの武藤敬司のほか、神取忍、清宮海斗が登場した。
終盤にかけては、女優の美保純が、ドラァグクイーンの枝豆順子ら“SM嬢”を想わせる様相で登場。そして4つ目のストーリーであるエレガントなドレスルックへと繋がる。しかしテキスタイルは、今季のストーリーを交えたグラフィカルなものだ。最後はあえてシンプルなロングドレスを連ねて、ランウェイの幕を閉じた。