東京都内の美術館で、展覧会プラスαで楽しめるおすすめポイントを紹介。美術館の楽しみ方は、実は企画展以外にも盛り沢山。それぞれの美術館では、豊富な所蔵コレクションをお得に楽しめる常設展や、館内のレストラン・カフェ、美術に特化した図書室、展望台といったスポットも楽しめる。
アート好きはもちろんのこと、“少し敷居が高い”というイメージを持っている人でも、気軽に行ける美術館を、注目のポイントとともにピックアップ。今までとは違った美術館の魅力を見つけてみて。
国立西洋美術館は、西洋の美術作品専門の美術館。年間を通じて行われている常設展では、中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館、新館、前庭にわたって展示。中世ルネサンスの絵画やロダンの彫刻、印象派絵画、抽象絵画など、西洋美術史を辿っているかのごとく、網羅的に作品鑑賞することができる。
展示室だけでなく美術館に入る手前の庭にも何体か彫刻作品が展示されている上、建物自体もル・コルビュジエが設計を手がけており、数多くの見所がある。
常設展のみでも十分に楽しめるラインナップを揃えているが、企画展の観覧券で常設展にも入れるため、一度に両方見るのがおすすめだ。
国立西洋美術館 常設展
住所:東京都台東区上野公園7-7
時間:9:30~17:30 ※金曜・土曜日 9:30~20:00(ただし、11月30日(土)は9:30~17:30)※時間延長期間(GW期間中の金・土・日・祝,7~9月を含む夏期展覧会の金・土,プレミアム・フライデー)」は、9:30~21:00。
※入館は閉館の30分前まで
常設展観覧料:一般 500(400)円、大学生 250(200)円
高校生以下及び18歳未満、65歳以上、心身に障害のある人及び付添者1名は無料。
※()内は20名以上の団体料金。
※入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障がい者手帳の提示が必要。
※企画展は別料金。企画展の観覧券で常設展も併せて観覧が可能。
※金曜・土曜日の夜間開館時(17:00以降)の常設展の観覧料は無料。
東京国立近代美術館は、国指定の重要文化財15点を収蔵する、近現代美術に特化した美術館。13,000点を超えるコレクションから選りすぐった約200点を展示する、所蔵作品展「MOMATコレクション」を通期で行っている。
東京国立近代美術館では日本の20世紀初頭から「いま」にいたるまでの、日本画、洋画、版画、水彩、素描、彫刻、写真、映像などを展示。100年を超える日本美術の歴史を、海外の作品もまじえつつ、一気に追うことができる。
「MOMATコレクション」は国内のコレクション展示において最大規模。展示作品は、年間に数回、入れ替えを行っている。ギャラリー内は12の部屋に分けられており、「好きな部屋から見る」、「気になる特集だけ見る」あるいは「じっくり時間の流れを追って見る」など、それぞれの気分やプランに合わせた鑑賞スタイルが可能となっている。
また、毎日14:00から15:00までガイドスタッフによる所蔵品ガイドも実施。ガイドスタッフや参加者同士で対話しながら掘り下げていくことで、新たな作品の魅力を発見できそうだ。
東京国立近代美術館 所蔵作品展「MOMATコレクション」
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
料金:一般 500(400)円、大学生 250(200)円
パスポート:1200円
※金・土曜日の17:00からは一般 300円、大学生 150円
※( )内は20名以上の団体料金
※価格はいずれも税込。
※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳持参者とその付添者(1名)、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポート、賛助会・友の会会員証持参者は無料。それぞれ入館の際、学生証、健康保険証、運転免許証など年齢の分かるもの、会員証、障害者手帳等を提示。
※美術館(本館)の所蔵作品展の料金で当日に限り、工芸館の所蔵作品展を観覧可能。なお、工芸館では所蔵作品展が開催されていない期間もある。
無料観覧日: 毎月第1日曜日、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日) ※休館日にあたる場合を除く。
※所蔵作品展 「MOMATコレクション」のみ。
問い合わせ先TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)