ロエベ(LOEWE)が主催するアートプライズ「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」の2019年受賞作品が、金沢・21世紀美術館で開催する、第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ「越境する工芸」内で展示される。期間は2019年11月10日(日)から21日(木)まで。
石塚源太, 日本 『Surface Tactility #11』漆、スチレンフォーム玉、2-way トリコット、リネン生地、670 x 660 x 840 mm 2018年
今回展示されるのは、2019年の「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」にて大賞と特別賞を受賞した3作品。
注目は、“袋に入ったオレンジ”というシンプルなモチーフを、日本伝統の工芸手法である“漆塗り”を用いて現代的に表現し、大賞を受賞した石塚源太による作品『Surface Tactility #11』。7~8世紀に生まれた“漆塗り”のイメージを覆す、モダンな印象の艶と造形を持ち合わせた作品だ。
ハリー・モーガン, イギリス 『'Untitled' from Dichotomy Series』ガラス、コンクリート、250 x 300 x 950 mm 2018年
特別賞のハリー・モーガンの『'Untitled' from Dichotomy Series』は、ガラス繊維のブロックの上に高密度のコンクリート塊を乗せ、重力の法則の逆転を表現。
高樋 一人, イギリス 『KADO (Angle) 』サンザシの小枝、ろうを施したリネンのより糸、290 x 1370 x 860 mm 2018年
もう一つの特別賞作品、高樋一人の『KADO(Angle)』は、自身で栽培した植物の枝や草、アシを縫い合わせ、素材の成長や変化に伴ってフォルムや色彩が移り変わる、独創的な作品となっている。
なお、これら3作品を展示する第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ「越境する工芸」では、国内外の表現力豊かな工芸作品を多数紹介。会場に訪れた際は併せて楽しんでみて。
【詳細】
「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」受賞作品展示
展示期間:2019年11月10日(日)~21日(木)
展示会場:21世紀美術館 第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ「越境する工芸」内
展示作品:石塚源太『Surface Tactility #11』、ハリー・モーガン『'Untitled' from Dichotomy Series』、高樋一人『KADO(Angle)』
<第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ「越境する工芸」>
開催期間:2019年11月10日(日)~21日(木)
開催時間:10:00~18:00
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA・B
住所:石川県金沢市広阪1-2-1
入場料:無料
※会期中無休