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映画『レ・ミゼラブル』ユーゴー名作の舞台となった街の“いま”、抑圧された弱者の“悲惨”を描く

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映画『レ・ミゼラブル』が、2020年2月28日(金)より、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラスト シネマ有楽町ほかにて全国で公開される。

“ミゼラブル”なこの現代を描く

『レ・ミゼラブル』場面カット|写真1

世界各地で起こる、デモや暴動。引き金となるのは、権力に抑圧される人びとが抱く、政治や社会への不満だ。映画『レ・ミゼラブル』では、現代が抱えるそうした病巣、“ミゼラブル(悲惨)”な世界の縮図が描きだされる。

『レ・ミゼラブル』場面カット|写真3

舞台は、パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユーゴーの小説『レ・ミゼラブル』で知られるこの街は、いまや移⺠や低所得者が住まい、悲しみや怒り、そして暴力に満ちる危険な犯罪地域と化していた。

『レ・ミゼラブル』場面カット|写真2

犯罪防止班に配属された新人警官ステファンは、仲間とともに街をパトロールをするうちに、いくつかのグループが緊迫した関係にあることを見てとる。そんなある日、1人の少年イッサが引き起こした些細な出来事が、大きな騒動へと発展。事件を解決しようと奮闘するステファンたちだが、事態は取り返しのつかない方向へ......。

モンフェルメイユに生まれ育つラジ・リが監督・脚本

『レ・ミゼラブル』場面カット|写真4

監督と脚本を務めたのは、映画の舞台であるモンフェルメイユで生まれ育ち、いまもそこに暮らす、ラジ・リだ。ウェブドキュメンタリーを長年手掛けるとともに、 2006年にはフランス人ストリートアーティスト・JRとプロジェクトを発表するなど、幅広い活躍を見せている。初の⻑編監督作品となる本作では、自身がモンフェルメイユで体験してきた出来事を、緊張と洗練を湛えた映像で描いている。

数々の賞を受賞

なお本作は、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。第77回ゴールデン・グローブ賞では、惜しくも受賞を逃したが、外国語映画賞にノミネートされた。また日本時間2月10日(月)に開催される第92回アカデミー賞においては、<国際長編映画賞>にノミネートされている。

詳細

『レ・ミゼラブル』
公開日:2020年2月28日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラスト シネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
原題:Les Misérables
監督・脚本:ラジ・リ
出演:ダミアン・ボナール、アレクシス・マネンティ、ジェブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバール
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
2019年 / フランス / フランス語 / 104分 / カラー / シネスコ / 5.1ch

©SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

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『レ・ミゼラブル』場面カット|写真1 『レ・ミゼラブル』場面カット|写真2 『レ・ミゼラブル』場面カット|写真3 『レ・ミゼラブル』場面カット|写真4

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