映画『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が2021年11月26日(金)に公開。同作は、2017年より全3部作で公開していた劇場版シリーズの完結編となる。
劇場版シリーズ『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』では、エウレカの魂の軌跡を、レントンとアネモネという彼女の人生を変えた人物の視点から描いてきた。
2017年の第1章『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』では、TVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」で何度か言及されながらも、詳しく描かれる事がなかった、物語の鍵を握る大事件「ファースト・サマー・オブ・ラブ」を初めて映像化。そこで父アドロックを失った息子のレントンと、世界最古のLFOニルヴァ―シュから姿を現したエウレカの出会い、そして彼らの旅路を描いた。
© 2017BONES/ProjectEUREKAMOVIE
2018年の第2章『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』では、エウレカセブンと戦うための特殊部隊アシッドの一員“石井・風花・アネモネ”にフォーカス。消失してしまったレントンと再会するため、何度も世界の創造と破壊を繰り返すエウレカを、少女アネモネが悲しみの淵から引きずり出す物語を展開した。
©2018 BONES/Project EUREKA MOVIE
劇場版シリーズ完結作となる『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は、“エウレカの最後の旅路”がテーマ。世界中から憎まれ、孤独に生きてきた贖罪の10年を過ごしたエウレカ。そんな彼女が出会ったのは、スカブコーラルを生み出す能力を持つアイリスという少女だった。力を失った元少女エウレカと、自分の力を恐れる少女アイリスの運命の出会い。エウレカは自身の能力を恐れる彼女に過去の自分を重ね、アイリスを守る決意をする。
エウレカの旅路の果てに待つのは、「少女の終わり」と「少女の始まり」。そこには「HI-EVOLUTION」が切り開いた未来が広がっているーーー
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。この“大融合”の結果、仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。
混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊 A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。この世界を平和に保つために生きる。それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。最初は対立するばかりだった2人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――
主人公エウレカのボイスキャストは、名塚佳織が続投。アイリス役には、『甘々と稲妻』の犬塚つむぎ役、『若おかみは小学生!』 秋野美陽役などに加え、ドラマやCMなどで子役としても活躍する遠藤璃菜が抜擢された。
さらに、ブルーアース軍・ブエナビスタ隊隊長として、贖罪の日々を送るエウレカを見守るアネモネ役を小清水亜美、世界を滅ぼすテロを仕掛けるデューイ・ノヴァクを山寺宏一が務める。
エウレカ・サーストン(CV.名塚佳織)
“大融合”とともにスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)を生み出す能力を失い、普通の人間となった。現在は独立師団無任所部隊 A.C.I.D.所属の上級戦闘員。かつての自分と同じ能力を持つアイリスを保護する任務を命じられる。
アイリス・マッケンジー(CV.遠藤璃菜)
スカブコーラルを生み出し操ることができる能力を持つ、新たな“EUREKA”。”EUREKA”の能力を発揮しはじめてしまったことで、グリーンアースに誘拐されそうになるが、エウレカに救出される。
石井・風花・アネモネ(CV.小清水亜美)
独立師団無任所部隊 A.C.I.D.の機動部隊ブエナビスタ隊隊長。10年前、地球に出現したスカブコーラル“エウレカセブン”のその中心核で父親の仇であるエウレカと出会い自分たちの世界に連れ出してきた。