2013年3月23日よりロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)にて、鬼才デヴィッド・ボウイの足跡を辿る世界初の大回顧展「David Bowie is」が開催される。
回顧展は、音楽のイノベーター、またカルチャーアイコンとしてのボウイの創作過程を探ると同時に、50 年にわたるそのスタイルの変遷、めくるめく変身の軌跡を辿るもの。手書きの歌詞、オリジナルコスチューム、ファッション、写真、映像、ミュージックビデオ、セットデザイン、ボウイ所有の楽器、ならびにアルバムアートワークを含む300点以上のアーカイブが初めて集結する。
60点以上にのぼるステージ衣装の展示の中には、フレディー・ブレッティのデザインによるジギー・スターダストのボディースーツ(1972年)、「アラジン・セイン」ツアーのための山本寛斎の華麗なデザイン(1973年)、そして「アースリング」のアルバムカバーのためにボウイとアレキサンダー マックイーンがデザインしたユニオンジャックのコートなどが含まれている。
さらに、ブライアン・ダフィー、テリー・オニール、鋤田正義の写真をはじめ、ギー・ペラートおよびエドワード・ベルのアルバムスリーブ・アートワーク、「地球に落ちて来た男」(1976年)や「サタディ・ナイト・ライブ」(1979年)を含む映画・ライブパフォーマンスからの抜粋映像、「ボーイズ・キープ・スウィンギング」(1979年)や「レッツ・ダンス」(1983年)などのミュージックビデオ、そして「ダイアモンド・ドッグス」ツアー(1974年)のためのセットデザインが展示される。
これらに加えて、初公開のストーリーボード、手書きのセットリストや歌詞をはじめ、ボウイ自筆のスケッチ、楽譜、日誌の一部など個人的な所持品が出展され、ボウイの創作活動の展開過程に迫る。
今回の回顧展は、グッチ(GUCCI)がスポンサーを務めており、クリエイティブ・ディレクターであるフリーダ・ジャンニーニは次のように述べている。
「デヴィッド・ボウイは、私にとって最大のインスピレーション源のひとつです。常に本物であり続ける彼の個性、オリジナリティは際立っており、音楽、ファッション、アート、ポピュラーカルチャーに幅広くまたがるボウイの卓抜したクリエイションの影響力は、過去数十年間にわたって計り知れません。この影響力は今後も何十年にわたり変わることなく、そして衰えることはないでしょう」。
会場:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
住所:Cromwell Road, SW7 2RL,LONDON
会期:2013年3月23日 - 8月11日
開館時間:毎日10:00 - 17:45、毎金曜日は 22:00 まで
www.vam.ac.uk/davidbowieis