東京・六本木の森美術館が10周年記念展として「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」を開催する。会期は2014年2月1日(土)より5月6日(火・休)まで。
20世紀後半を代表するアーティストでポップアートの旗手アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987年)。アメリカにおける消費社会と大衆文化の時代を背景に、商業デザイナー、画家、音楽プロデューサー、写真家、映画制作者、そして社交家と多面的な顔をもち、あらゆるメディアとジャンルを超えてマルチクリエーターとして活躍した。
タイトルにある”永遠の15分”は「将来、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」というウォーホルの言葉から由来したもの。「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」では、アンディ・ウォーホル美術館(米国、ピッツバーグ)の膨大な所蔵品の中から、絵画、シルクスクリーン、ドローイング、フィルム、彫刻、写真など約400点の作品を紹介。
国内史上最大の回顧展となる本展では、主要シリーズの網羅はもちろん、日本初公開作品も多数あるので良く知らない人から詳しく知る人まで幅広く楽しめる内容となっている。また、「タイム・カプセル」と称した箱に収められた、ウォーホルの私的な書簡、雑誌や新聞の切り抜き、写真などの中から、日本に関する資料を含む約300点も厳選して公開する。
左)アンディ・ウォーホル《キャンベル・スープⅠ:チキン・ヌードル》 1968年
紙にスクリーンプリント 88.9 x 58.7 cm アンディ・ウォーホル美術館蔵
© 2013 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York
右)アンディ・ウォーホル《自画像》 1986年
麻にアクリル、シルクスクリーン・インク 203.2 x 193 cm アンディ・ウォーホル美術館蔵
© 2013 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York
また、もう1つの見どころとして、数々の名作を生んだニューヨークのスタジオ、通称「ファクトリー」の中でも内部が銀色のアルミフォイルで装飾されていた「シルバー・ファクトリー」を、ほぼ原寸大で再現。実験性、ハプニングに満ちたウォーホルの”日常”を感じることができる空間を披露する。
シンガポールを皮切りに、香港、上海などアジア各地を巡回してきた「アンディ・ウォーホル展」。その最終会場となる東京、森美術館では、展示作品がさらに追加されており、企画も再構成されたオリジナルのものとなる。
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【展覧会概要】
アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
会期:2014年2月1日(土)〜5月6日(火・休)
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
東京展主催:アンディ・ウォーホル美術館、森美術館
アジア巡回展主催:アンディ・ウォーホル美術館(カーネギー・ミュージアム群[ピッツバーグ]所属)
入場料:一般 ¥1,500 / 学生 ¥1,000(高校・大学生) / 子ども ¥500(4歳〜中学生)
※前売り券は一般 ¥1,300 / 学生 ¥900 / 子ども ¥500