映画『ミナリ』が、第78回ゴールデングローブ賞で<外国語映画賞>を受賞。日本では、2021年3月19日(金)より全国公開される。
『ミナリ』は、アメリカンドリームを胸に、たくましく生きる韓国出身の一家を主人公にしたヒューマンドラマだ。その制作を手掛けたのは、第89回アカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』や『レディ・バード』など、映画史に残る名作を世に生み出してきた映画制作会社・A24と、ブラッド・ピット率いる映画製作会社「プランB」の強力タッグ。世界の映画祭では、第36回サンダンス映画祭で観客賞とグランプリの2冠に輝いたほか、第78回ゴールデングローブ賞で<外国語映画賞>を受賞するなど、高い評価を得ている。
■ストーリー
1980 年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。
物語の主人公となるのは、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州の大地に広大な土地を買う父親・ジェイコブ。子供たちを前に張り切るが、現実は厳しく、一家には様々な困難と予想もしない事件が降りかかる。
演じるのは、『バーニング 劇場版』やNetflixオリジナルドラマ「ウォーキング・デッド」でお馴染みのスティーヴン・ユァン。
また途中から家族と合流し、一緒に暮らすことになる祖母役には、ユン・ヨジョンが抜擢。毒舌で破天荒な姿を演じた彼女は、韓国人俳優として初めてアカデミー賞助演女優賞を受賞する快挙を遂げた。
なお監督は、『君の名は。』のハリウッド版の監督を務めるリー・アイザック・チョンが担当する。
なお「ミナリ」とは、韓国の芹のこと。独特の香りと歯ごたえに特徴があり、2度目の収穫のほうがおいしいとされている。本作のタイトルには、成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちをこめた、2つの意味が込められている。
【詳細】
『ミナリ』
公開日:2021年3月19日(金)
監督:リー・アイザック・チョン
脚本:リー・アイザック・チョン
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、スコット・ヘイズ ほか
配給:ギャガ