特別展「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」が、大阪の国立国際美術館にて、2021年6月29日(火)から9月23日(木・祝)まで開催される。
特別展「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」は、1963年生まれの写真家・鷹野隆大の足跡をたどる、美術館における初の大規模個展だ。
鷹野は、女と男、ホモセクシャルとヘテロセクシャルといった人間の性にまつわる二項対立のあいだにある、曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』で木村伊兵衛写真賞を受賞するなど、ジェンダーやセクシャリティをテーマとする写真家として広く知られている。
他方で鷹野は、1998年より毎日欠かさず写真を撮ることを自らに課して、さまざまな実験的撮影を試み、写真をめぐる考察を深めてきた。「毎日写真」と名付けられたこのプロジェクトは、鷹野の活動の根幹をなすものとなっている。
本展では、「毎日写真」を中心に、ジェンダーやセクシャリティを扱った出世作から、日本特有の無秩序な街並みを写した「カスババ」シリーズ、定点観測的な「東京タワー」シリーズ、そして東日本大震災を契機に取り組むようになった影の作品まで、約130点の作品を時系列に展示する。
とりわけ、影の作品は、鷹野が近年注力するシリーズであり、「影そのものを捉える」ことが試みられている。本展では、この影の作品を実際に体験できるコーナーも設置。蓄光シートと、一定の間隔で光るストロボを用意し、シート上に数分間残る自分自身の影を撮影することもできる。
特別展「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」
会期:2021年6月29日(火)〜9月23日(木・祝)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は21:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(8月9日(月・休)、9月20日(月・祝)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生 700円(600円)
※( )内は20名以上の団体および割引料金
※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある人と付添者1名無料(要証明)
※夜間開館中(金・土曜日の17:00〜21:00)は割引料金で観覧可
※「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」「Viva Video! 久保田成子展」両方の観覧券を当館窓口で同時購入の場合に限り、両展を各割引料金で観覧可(一般のみ)
※会期・開館時間などは変更となる場合あり(最新情報はホームページなどにて確認)
■同時開催
・特別展「Viva Video! 久保田成子展」
会期:2021年6月29日(火)〜9月23日(木・祝)
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【問い合わせ先】
国立国際美術館
TEL:06-6447-4680 (代表)