佐藤忠良《おおきなかぶ》1962年 (宮城県美術館蔵)
2013年7月27日(土)より、月刊「こどものとも」の絵本を中心に、1950年代から2000年代にわたり出版された絵本の原画約300点を集めた展覧会「はじめての美術 絵本原画の世界2013」が神奈川県・平塚市美術館で開催される。
1956年に福音館書店から創刊された「こどものとも」は、戦後復興の気運を背景に、子どもの立場にたって、その想像力を喚起する絵本作りを目指した。横長の版型や、1冊1話完結型の物語絵本など、当時としては新しいスタイルを次々と試み、また芸術家に作品の依頼をすることで「子どもがはじめて出会う美術」にふさわしい絵本が誕生していった。
左)堀文子《ビップとちょうちょう》1956年(宮城県美術館蔵)
右)長新太《おしゃべりなたまごやき》1972年 (宮城県美術館蔵)
1956年に創刊号を手がけたのは、現在も活動を続ける日本画家の堀文子。また、彫刻家・佐藤忠良が描いた「おおきなかぶ」は、世代を超えて読み継がれるロングセラー絵本となった。
この他にも、「ぐりとぐら」(山脇百合子) のシリーズや、「おしゃべりなたまごやき」(長 新太)、「いちごばたけのちいさなおばあさん」(中谷千代子)、「はじめてのおつかい」(林明子) など、 人気の高い26人の作家と44冊の絵本の原画約300点が展示される。
【展覧会概要】
はじめての美術 絵本原画の世界2013
開催期間:2013年7月27日(土)〜9月8日(日)
開催時間:9:30〜18:00(入場は17:30まで)
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
TEL:0463-35-2111
休館日:月曜日
料金:一般 ¥800(640)、高大生 ¥500(400)
※括弧内は20名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1名は無料
※65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金適用