2013年度フランス映画祭(6月21日から4日間、有楽町朝日ホールなどで開催)のオープニングを飾った、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督の最新作『危険なプロット』(原題:Dans la maison、英題:IN THE HOUSE)が、2013年10月19日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他でロードショー。
『危険なプロット』は、審美眼を持つ高校教師と文才に恵まれた生徒との緊張感漂うやりとりから生まれるサスペンスであり、緻密な人間ドラマ。
各国の映画祭でオゾン監督の最高傑作との呼び声も高く、本国フランスでも動員120万人を超える大ヒットを記録。生徒役に大抜擢された、正統派美少年のエルンスト・ウンハウワー、フランスを代表する名優ファブリス・ルキーニを始め、アカデミー賞ノミネートのクリスティン・スコット・トーマスら一癖ある俳優たちが集結。人間が持つ毒と日常に潜む狂気を、ユーモアを交えて表現する、極上の大人のサスペンスとなっている。
英題の「IN THE HOUSE」は、生徒が小説を書くために、同級生の家へ入り込む物理的な意味と、そしてすべての秘密が詰まった場所、という精神的な意味も内包している。今回決定した邦題「危険なプロット」では教師と生徒がともに紡ぎ出す物語が、どんどんエスカレートし、現実と空想の境界が曖昧になっていく様子を表したそう。
【ストーリー】
作家になる夢を諦めた高校の国語教師・ジェルマンは、凡庸な作文添削にうんざりしながら毎日を送っていた。新学期を迎えたばかりのある日、生徒クロードが書いた作文に心をつかまれる。クラスメイトとその家族を皮肉たっぷりのトーンで描写したものだったが、ジェルマンは人間観察の才能を感じ取り、クロードに小説の書き方を個人指導していく。ジェルマンの手ほどきにより才能を開花させたクロードは、クラスメイトの家の中を覗き見、美しい母親を観察して次々と‘新作'を提出してくる。次第にクロードの紡ぎ出す物語に絡め取られたジェルマンは、‘続き'を求めて歯車を狂わせてゆく。クロードの文章は益々エスカレートを始め…。
『危険なプロット』
原題:Dans la maison
原作:アン・マヨルガ「The Boy in the Last Row」
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:ファブリス・ルキーニ、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ、ドゥニ・メノーシェ、エルンスト・ウンハウワー、バスティアン・ウゲット
2012/フランス/105分/
受賞:
第60回サン・セバスチャン国際映画祭 最優秀作品賞&最優秀脚本賞!
第37回 トロント国際映画祭 国際映画批評家連盟賞 !
©2012 Mandarin Cinéma Mars Films France 2 Cinéma – Foz