エルヴィス・プレスリーの伝記映画『エルヴィス』が、2022年7月1日(金)に公開される。監督はバズ・ラーマン。
エルヴィス・プレスリーは、“キング・オブ・ロックンロール”と称される偉大なるロックスター。禁断の音楽“ロック”を生んだ彼は、ビートルズやクイーンなど多くのアーティストに多大なる影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト(ギネス認定)」としても知られている。
ルイジアナの小さなライブに出演し、当時誰も聴いたことのなかった”ロック“とセンセーショナルなダンスを披露していた若き日のエルヴィス。若者に熱狂的に受け入れられた一方、まだ保守的な価値観しか受け入れられなかった時代にブラックカルチャーをいち早く取り入れたパフォーマンスで、世間の非難を一身に浴びてしまう。彼のライブは、警察の監視下で行われたことも。
そんな逆境の中、圧巻のライブパフォーマンスを見せるエルヴィスは、さらなる熱狂を生み、スターダムを一気に駆け上がっていく。
映画『エルヴィス』が描くのは、エルヴィスという伝説の裏側にあった、危険な真実。42歳という若さで逝去した彼の死にまつわる謎、50年代アメリカ社会の光と影、変わりゆく音楽文化と共に、偉大なるロックスターの素顔に迫る。
メガホンを取るのは、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマン。名曲の数々や圧倒的なライブパフォーマンスと共に、エルヴィス・プレスリーの伝説の物語を紡ぐ。
■主人公・エルヴィス・プレスリー...オースティン・バトラー
無名の新人歌手エルヴィスは、緊張した面持ちでステージにたつ。ピンクのスーツにメイク、オールバックなど、当時物珍しかったスタイルのエルヴィスを見て、当初観客たちはヤジを飛ばす。しかし、「Baby Let’s play house」を歌い出すとそんな観客たちの表情は一変。独特なダンスを披露し、誰も聴いたことのなかったロックを熱唱するエルヴィスに向けて歓声が飛び交い、会場は熱狂の嵐と化す。
主演を務めるのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『デッド・ドント・ダイ』などに出演してきたオースティン・バトラー。ほぼ全編に渡り吹き替えなしで歌唱とダンスを行い、バズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめた。
オースティン・バトラーは「エルヴィスのレコーディングか、僕のレコーディングかわからないようにまったく同じ歌声をやってみせることを目標にした」とコメント。1年以上に渡って週6日以上のボイストレ―ナー等多くの専門家による猛特訓を受け、役作りのために3年という年月を費やした。『ボヘミアン・ラプソディ』で主演のラミ・マレックの役作りも支えたポリー・ベネットがムーブメントコーチに就き、徹底的にエルヴィスの細かい所作を叩き込まれたという。
ラスウッド・パークのライブで『トラブル』を歌うシーンは特に印象深いと話しており、「このライブの実際の映像は残っていないので、なるべくエルヴィスらしさを追求するためにたくさんの研究を重ねました。映像が残っていない楽曲をパフォーマンスするときは、別の曲の動画や音声、当時の写真などあらゆるものを研究したのです。エルヴィスがマイクを握ったままステージで寝転ぶ写真を見つけ、そのイメージをパフォーマンスに取り入れたり、同じ曲の中でも曲調が変わるごとにアクションを変えたり――そんな作業を積み重ねていきました」と語っている。
■トム・パーカー...トム・ハンクス
トム・パーカーはエルヴィスのパフォーマンスを見ると、これは “運命の出会いだ”と確信する。若き日のエルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた。悪名高く、そして謎多き人物。『フォレスト・ガンプ/一期一会』「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズなどの名優トム・ハンクスが務める。