東京都現代美術館では、コレクション展「MOTコレクション 光みつる庭/途切れないささやき」を開催する。なお、2022年3月19日(土)から当面のあいだは休室となる。
戦後美術を中心とする約5,500点の収蔵作品のなかから、会期ごとにさまざまな切り口を設けて作品を紹介する、東京都現代美術館の「MOTコレクション」展。2部から構成される今期の展示では、絵画作品やコレクションの核ともいえる版画作品、そして彫刻家・舟越桂の作品などを、のびやかな展示空間で紹介する。
第1部は「光みつる庭」と題し、作品を“庭”になぞらえて、画中を見つめ、回遊することを試みる。庭が季節や自然の移ろいに応じて多彩な表情を示すのならば、作品は、いわばその一瞬の表情を作家の手振りによって留めおかれたものだと見ることもできよう。
会場では、 中西夏之や石川順惠、鈴木ヒラクなど、世代の異なる作家による絵画作品を中心に紹介する。
一方、第2部「途切れないささやき」では、作品から発せられる複数の“声”に耳をすます展示を展開。音や声を持たない作品も、そこに描かれた人の姿や浮かび上がる顔、あるいはその佇まいから、人の気配や声、私的な思惟を感じることができ、鑑賞者の記憶や感情を静かに揺らめかせる。
ここでは、展示のタイトルともなった舟越桂の作品をはじめ、福田尚代やアピチャッポン・ウィーラセタクン、そして駒井哲郎や日和崎尊夫など版画史を代表する作家による作品を展示し、幾重にも声の重なる空間を織りなしてゆく。また、前回の「MOTコレクション」展から引き続き、康夏奈(吉田夏奈)によるインスタレーションやクリスチャン・ボルタンスキーの代表作品も目にすることができる。
コレクション展「MOTコレクション 光みつる庭/途切れないささやき」
会期:2022年3月19日(土)〜6月19日(日)
※3月19日(土)から当面のあいだは休室
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(3月21日(月・祝))は開館)、3月22日(火)、休室期間
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下 無料
※企画展のチケットでも観覧可
※出品作品の一部は、前回のコレクション展からの継続展示
※内容は変更となる場合あり
■出品予定作家
荒川修作、石川順惠、宇佐美圭司、康夏奈(吉田夏奈)、駒井哲郎、鈴木ヒラク、堂本右美、中西夏之、日和崎尊夫、福田尚代、舟越桂、三瀬夏之介、宮脇愛子、李禹煥、クリスチャン・ボルタンスキー、エンリコ・カステッラーニ、ルーチョ・フォンタナ、ハミッシュ・フルトン、レベッカ・ホルン、アグネス・マーティン、アピチャッポン・ウィーラセタクン ほか
■同時開催
・「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」
・「吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる」
・「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」
【問い合わせ先】
ハローダイヤル(9:00〜20:00 年中無休)
TEL:050-5541-8600