映画『C.R.A.Z.Y.』が2022年7月29日(金)より劇場公開される。監督はジャン=マルク・ヴァレ。
映画『C.R.A.Z.Y.』は、2021年12月、その生涯を終えたジャン=マルク・ヴァレ監督による作品。ジャン=マルク・ヴァレは、アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』や、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』など、数々の名作を世に送り出してきた人物だ。
映画『C.R.A.Z.Y.』は、ジャン=マルク・ヴァレ自身が「一生に一本でいい、こんな映画を作りたい、作らなければと思う映画に出会うことがある。『C.R.A.Z.Y.』も、そんな映画の一本であると思いたい」という言葉を寄せていた作品。トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞、イリス賞13部門受賞ほか、多くの映画祭で高評価を獲得し、“カナダが生んだ映画史に残る名作”とも評されている。
物語は、1960年代のカナダ・ケベック、保守的な家庭で育った青年ザックが、アイデンティティを確立するまでの葛藤と成長を描くもの。5人兄弟の4男として育ったザックは、キリストと同じ12月25日に生まれ、「特別な子」と呼ばれながら、クリスマスのミサへの参加を義務付けられてきた。
軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは、父親と同じく音楽を愛しながらも、反抗を覚え、やがて自らのアイデンティティに目覚めていく。
幼少期のザックを演じるのは、ジャン=マルク・ヴァレ監督の次男であるエミール・ヴァレ。『カフェ・ド・フロール』でも主人公アントワーヌの青年期を演じるなど、ジャン=マルク・ヴァレの作品にて、俳優として活躍している。
シャルル・アズナヴール、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、パッツィー・クラインらの時代を彩る名曲も魅力的。音楽、反抗、ユーモア、青春の躍動感と彩りにあふれた一本となっている。
1960年代の保守的な家庭で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは自らのアイデンティティと、父親の価値観の間でもがくようになる。
【詳細】
映画『C.R.A.Z.Y.』
公開日:2022年7月29日(金)
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール
2005/カナダ、モロッコ/フランス語、英語/カラー/129分 映倫:PG12 後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所 配給ファインフィルムズ