企画展「宮城壮太郎展──使えるもの、美しいもの」が、東京の世田谷美術館にて、2022年9月17日(土)から11月13日(日)まで開催される。
宮城壮太郎は、日用品や文房具、工業用電気製品からホテルのサイン計画まで、多岐にわたる領域の仕事に携わったデザイナーだ。1951年に生まれた宮城は、大学でプロダクトデザインを学んだのち、従来にない考え方の商業施設や製品を手がけて注目を集めていた浜野商品研究所に入る。ここでプロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手がけ、1988年に独立、デザイナーやデザインコンサルタントとして幅広く活躍した。
人びとが普段使う道具は、それが誰によってデザインされたものであるのかはあまり気にされないものの、しかしその使い勝手、身の周りに置いたときの心地良さは、デザインによって生みだされる。宮城は、そういった日常のものと空間をデザインすることで、生活にゆっくりと秩序をもたらしてきたのだといえる。
宮城の仕事は、アスクルオリジナルのティッシュのパッケージや、コピー用紙の包み紙、プラスのファイルやホッチキスなど、日常に何気なく溶け込んでいる。また、産業用ロボットのモーターや、コンピューターの冷却用ファンなど、それまで職能としてのデザイナーが入っていない領域にも携わった。
企画展「宮城壮太郎展──使えるもの、美しいもの」は、2011年に亡くなった宮城の初となる回顧展。多岐にわたるデザインの仕事を紹介するとともに、宮城と親交のあった人物によるインタビュー映像も上映する。
企画展「宮城壮太郎展──使えるもの、美しいもの」
会期:2022年9月17日(土)〜11月13日(日)
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日(9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
観覧料:一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円
※障害者は500円(小中高大学生の障害者は無料)、また介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上、各種手帳の所持者は、証明できるものを提示
※日時指定券を9月1日(木)より販売(美術館窓口で当日券も販売するが、予定数の販売が終了している場合があり)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)