藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品のみを収蔵・常設展示する美術館「軽井沢安東美術館」が、2022年10月8日(土)、長野・軽井沢に開館する。
1886年東京に生まれ、1913年に渡仏、透きとおるような「乳白色の下地」の裸婦像で人気を博した画家、藤田嗣治。戦前のパリで成功した数少ない日本人画家のひとりである藤田は、時代に翻弄されつつも、晩年はフランスに帰化してレオナール・フジタとして穏やかな生活を送った。
軽井沢安東美術館は、そうした藤田嗣治の作品約180点を所蔵する個人美術館。藤田が生涯にわたって描き続けてきたモチーフである少女、猫、そして聖母子の絵画を中心に、初期の貴重な風景画、藤田の代名詞ともいえる乳白色の裸婦像、そして自ら装飾を手がけた家具や食器まで、藤田の作品を幅広く紹介する。
イギリス製の赤レンガををまとった建物の中には、中庭をめぐるように展示室を配置。自宅のように穏やかな雰囲気のなかで藤田の作品を展示する。また、エントランスを入ってすぐのスペース「サロン・ル・ダミエ」は、通常はワーケーションスペースとして活用できるほか、音響効果にもこだわっており、定期的にミュージアムコンサートも催してゆく予定だ。
さらに、館内には、ハリオ(HARIO)の直営カフェがオープン。ハリオの器具で淹れたコーヒーや紅茶を提供するほか、これらの器具や、美術館限定デザインを含むハリオ ランプワークファクトリー(HARIO Lampwork Factory)のガラスアクセサリーも販売する。
開館を記念したオープン企画では、美術館の所蔵作品約180点から、ほぼすべての主要作品を展示。その後も随時、企画展を開催予定だ。
軽井沢安東美術館
開館日:2022年10月8日(土)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43-10
開館時間:4〜10月 10:00〜17:00 / 11〜3月 10:00〜16:00
※2022年10月8日(土)は13:00開館
休館日:水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※年末年始および2月にメンテナンス休館期間あり
観覧料 :一般 2,000円、高校生以下 1,000円、未就学児 無料
※各種割引あり
アクセス:JR軽井沢駅より徒歩8分
※開館時間、休館日、観覧料、イベントなどの詳細情報については、美術館公式サイトを確認
【問い合わせ先】
軽井沢安東美術館
TET:0267-42-1230