展覧会「雰囲気のかたち─見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」が、埼玉のうらわ美術館にて、2022年11月15日(火)から2023年1月15日(日)まで開催される。
たとえば春のうららかさや早朝の清々しさ、何かが起こりそうな気配のように、具体的な姿形がなくともその場や空間を特徴づけ、人びとの感情や行動にはたらきかける「雰囲気」とでもいうべきものがある。このように曖昧で、移ろっては刻々と姿を変え、あるいはその存在さえ示すことができない対象を、美術家はしばしば作品にとらえることを試みてきた。
展覧会「雰囲気のかたち─見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」では、はっきりと見えないものや不定形なものなどの美術表現に着目。その場を満たす光や粒子、輪郭を捉え、筆致や素材の吟味によって、そして言葉へとつながることによって、「雰囲気」に形を与える作品を紹介する。
本展には、明治期の日本画から、大正期の写真、現代のインスタレーション作品まで、幅広い世代、多様なジャンルの作品を出品。横山大観、菱田春草、中谷芙二子、伊庭靖子、瑛九、若林奮などの作品約105点を展示する。
また、会場では、河口龍夫、福田尚代の未発表の新作も初公開される。
展覧会「雰囲気のかたち─見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」
会期:2022年11月15日(火)~2023年1月15日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 11月15日(火)~12月11日(日) / 後期 12月13日(火)~1月15日(日)]
会場:うらわ美術館 ギャラリーABC
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ― 3階
開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月27日(火)~1月4日(水))、1月10日(火)
観覧料:一般 830円(660円)、高校・大学生 520円(410円)、小・中学生 200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳の所持者および付添者1名は半額
※リピーター割引:観覧済の有料観覧券の提示により、団体料金で観覧可(観覧日から1年以内、1名、1回かぎり有効)
■出品作家
横山大観、菱田春草、中谷芙二子、武内鶴之助、淵上白陽、西亀久二、伊庭靖子、小川芋銭、牛島憲之、瑛九、河口龍夫、若林奮、福田尚代 ほか
【問い合わせ先】
うらわ美術館
TEL:048-827-3215