展覧会「坂口恭平日記」が、熊本市現代美術館にて、2023年2月11日(土・祝)から4月16日(日)まで開催される。

パステル画を中心に坂口恭平の創作を紹介

坂口恭平は、1978年生まれ、熊本出身・在住のアーティストだ。2004年の写真集『0円ハウス』の発表以後、数多くの小説やエッセイを執筆するとともに、モバイルハウスの建設や独立国家を起ち上げるプロジェクトなども実施してきた。さらに、音楽や絵画から、畑での農作に至るまで、多岐にわたる活動を行なっている。展覧会「坂口恭平日記」では、そのなかからパステル画を中心に展示し、坂口の思考と創造の営みへと光をあてる。

パステル画約650点が一堂に

坂口は2020年5月より、毎日のようにパステル画を手がけており、そこには坂口が訪れた場所や目にした風景が描かれている。本展では、坂口がこれまでに描いてきたパステル画約860点のうち、約650点を公開する。

坂口はパステル画を描いたのち、それを撮影してTwitterに投稿してきた。そしてこれらの作品は、ギャラリーや坂口のオンライン通販サイトなどで販売され、多くの個人が購入している。本展は、約200人の個人の所蔵者の協力のもと、坂口のパステル画が一堂に会する機会となる。

坂口のアトリエを一時的に設置

坂口は、現在のアトリエを構えるまえ、熊本市現代美術館の子供用アトリエを「アトリエ」と称して制作を行なっていた。本展で焦点を合わせるパステル画も、坂口が美術館に通って制作をするなかで始まったものであった。本展では、会場内に坂口のアトリエを一時的に設け、服や椅子、お気に入りの作品、そしてこれまでに読んできた本や画集などを展示する。

展覧会概要

展覧会「坂口恭平日記」
会期：2023年2月11日(土・祝)〜4月16日(日)
会場：熊本市現代美術館 ギャラリーI・II
住所：熊本県熊本市中央区上通町2-3
開館時間：10:00〜20:00(入場は19:30まで)
休館日：火曜日(3 月 21 日(火・祝)は開館)、3月22日(水)
観覧料：一般 1,100円(900円)、シニア(65歳以上) 900円(700円)、学生(高校生以上) 600円(500円)、中学生以下 無料
※各種障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、 被爆者健康手帳など)の提示者および付添者1名は無料
※( )内は前売および20名以上の団体などの割引料金

【問い合わせ先】
熊本市現代美術館
TEL：096-278-7500