2012年、ブランド「アイエヌアイ(INI)」スタート。
「アイエヌアイ(INI)」は日本のシューズブランド。
ブランド名の”INI(アイエヌアイ)”は、ジャマイカのパトワ語という言語で“私”、もしくは“私達”を意味する。ジャマイカでは特に個人の集まりで集団が出来るという意識が有るためこのように表現するが、INIはカテゴライズされないファッションとしてのリアルシューズを創造するという所から始まっているので、その個人と集団の関係性に置ける考え方、言葉そのものにインスパイアされ、INIという名前を冠した。
INIでは「4U」という表記を靴に与え、個々人にとってシンデレラの靴と同じような一点物感覚の制作姿勢を取っている。これは、同じ足を持つものがいないことから、靴はファッションアイテムの中でも、よりパーソナルなものだという点から。
デザイナーはイッセイ ミヤケやズッカ、アツロウ タヤマなどのシューズの木型を外注で制作していた経験を持つ人物。ニューヨークやパリへの留学後にピッピ(Pippi)やG.V.G.V.などの企画生産を担当し、その後に自身のブランドINIを設立する。様々なブランドの靴の木型を作った経験から、日本人の足にも馴染み、また美しく見えるように計算された靴を作り出している。
田中雄大。1979年生まれ。埼玉県出身。文化服装学院MD 科中退後、ニューヨークに単身渡米。
ニューヨークのストリートシーンに根付いていたToy storeで働く傍らDJとしても活動。帰国後、東京の靴メーカーに入社。
イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)、ズッカ(Zucca)、アツロウ タヤマ(ATSURO TAYAMA)等コレクションブランドやフルオーダーメイドの木型職人として経験を積む。
その後渡仏。パリに在住しブランド確立の為自身と向き合いながら感覚を磨く。帰国後浅草の靴メーカーに入社。グリーン(GREEN)、プリュス バイ ショセ(plus by chausser)、G.V.G.V.、アトミックグリーン(Atomic Green)などのドメスティックブランドの企画、生産管理を担当。
退職後、コンセプト、生産背景を確立しブランド設立。企画デザイン、生産は全て日本で行う。
ストリートカルチャー、デザインに対する感性、木型職人としての経験、それらをミックスさせた独自な感覚でデザインを起していく。