ジョナサン・ツァップ氏が、1893 年オーストリアのヴェルフェン市に創業。
ツァップ(zapf)は、優れた技巧とデザインをもった、オーストリアを代表する歴史ある帽子ブランドです。主に、チロリアンハットが有名です。
オーストリア・ハンガリー帝国だった当時、わずか数社だけが、ウィーンの王室にサービスや産物を献上する特権を与えられていたが、ツァップはその内の一社。
1905年、その実力を評価されたツァップは、王室御用達メーカーとして表彰される。当時この地方はハプスブルク家の君主が統治しており、この認定はツァップがヨーロッパ随一の名門王家に帽子を納める格式高いブランドであったことを示している。
1912年、オーストリアのウィーンで開催された博覧会では、一際目をひく帽子の品質が指示を受け、ツァップはダイアナメダル銀賞を受賞。
第一次世界大戦と経済危機の余波を受けツァップにも難局が訪れたが、帽子職人や関係者達が手に手を取り合って一丸となり、1919年にゴリング市(Golling)に起死回生を懸けた支店をオープン、ツァップの存続に尽力。
1923年、経営を引き継いだルートウィヒ・ツァップの管理下で、ツァップの帽子の中でも一番最初のモデルである「ランバーグ」がザルツブルグ地方(Salzburg)の民族衣装として認定された。
1934年、バートガスタイン市(Bad Gastein)にも支店を開設し、その結果、本拠地ヴェルフェン市(Werfen)での帽子製造もより発展を遂げる。
1991年にはオーストリア=ハンガリー帝国(1918年に帝政廃止)の最後の皇太子であるオットー・フォン・ハプスブルクの許しを得て、翌年、既存の「ツァップ・コレクション(今日のクラシック)」に加えて「ハプスブルク・コレクション(今日のプレミアム)」を導入。次の年、王室の名を冠に頂く「ハプスブルク・コレクション」は、ハプスブルグ家にゆかりのあるブリューンバッハ城にて一般にも華々しく公開された。
1998年、ツァップナショナルアワードを受賞。以来、商取引において紋章の使用が許可される。
2004年、テレサ・バルトロが常務取締役として就任。ヴェルフェン市(Werfen)に拠点を置き、今日に至るまでオーストリア・ハットのブランドとして、国内外で高い地位を築き上げてた。