ジュリアーナ・カメリーノが「ロベルタ ディ カメリーノ」を1946年、イタリアのヴェニスにて創業した。
ロベルタ ディ カメリーノ(Roberta di Camerino)はイタリアのアクセサリーブランド。主にバッグ、財布などアクセサリー関連をメインに扱う。赤、緑、紺がシンボルカラーで、この色を組み合わせるものなど、カラフルなベルベットがブランドの特徴。グレースケリーなどが身に着けたバッグ「バゴンギ(BAGONGHI)」が最も有名。ブランドの顔ともいえる「R」のマークはベルトがモチーフ。
創業者はジュリアーナ・カメリーノ。第二次大戦中、家族でスイスに逃避。その最中に、自身の作成したバッグを売り、好評だったのがきっかけでバッグのデザインを始める。
戦後、イタリアに戻り、ヴェニスに工房を構え、1946年、イタリアのヴェニスにブランドを創業。48年、ロベルタ ディ カメリーノ「バゴンギ」を発表。エルメスのケリーバッグのようにグレイス・ケリーから愛用され大ヒットとなる。
ロベルタ ディ カメリーノ(Roberta di Camerino)のブランド名は、自身の名前の「カメリーノ」と、ミュージカル映画で有名な俳優、フレッド・アステアの「ロバータ」をイタリア読みにした「ロベルト」を組み合わせたもで、青春時代の思い出にちなんで名づけられた。
ロベルタ ディ カメリーノのバッグには、太陽を表わすメリディアーナ(日時計)をデザイン化したマークが使用されていることがあるが、これはジュリアーナ・カメリーノがイメージする幸福の象徴としてデザインされている。バッグの価格帯は、リーズナブルだと3~4万、高級なものでは30万~50万程度。
ジュリアーナ・カメリーノは、1956年、ニーマン・マーカス賞を受賞。その後、1969年、イタリア政府から功績を認められ、叙勲される。 「創造は、人生と世の中の新しいこと、美しいものすべてに対する私の愛の表現」と語っている。
2000年に、銀座にショップをオープン。バッグの他に財布、スカーフ、傘、ネクタイなどさまざまなラインナップを取り揃えている。
2008年、ミスシックスティのグループがロベルタ ディ カメリーノを買収。クリエイティブ・ディレクターにプラダ、クリスチャン ディオールなどで活躍したジョルジャ・スカルパ(Giorgia Scarpa)が就任。2009年、ミスシックスティのヴィッキー・ハッサンがクリエイティブ・ディレクターに就任。2010年、ジュリアーナ・カメリーノが死去。